2021年秋に発売とみられている新型iPhone、「iPhone 13」シリーズ。
例年9月から10月にかけて発売されるiPhoneの性能や価格についてリーカーやアナリストが予想を出すことは、毎年恒例となっていますね。
この記事では、2021年3月時点で噂されているiPhone 13シリーズの性能や情報について紹介していきます。
果たしてiPhone 12シリーズの後継機はどのようなモデルになるのでしょうか。
Apple関連の未発表情報について高い的中率を誇っている著名アナリスト、Ming-ChiKuo氏は2021年発売のiPhone 13シリーズについて、iPhone 12シリーズと同じ4つのモデル・画面サイズで発売されると予想しています。
・6.1インチ iPhone 13
・5.4インチ iPhone 13 mini
・6.1インチ iPhone 13 Pro
・6.7インチ iPhone 13 Pro Max
まずは、これら全モデル共通の新しい仕様を紹介していきます。
iPhone 12シリーズに搭載された「A14 Bionic」の後継となる「A15」がiPhone 13シリーズのチップセット(SoC)として搭載されると見込まれています。
A15は引き続きApple設計、TSMC製造となり、最新の5nmプロセスが採用されるようです。
iPhone 13シリーズではチップセットの性能向上により、処理速度や写真のAI処理能力がさらに向上すると考えられます。
iPhone X以降の機種で特徴となっているディスプレイ上部の切り抜き(ノッチ)には、イヤースピーカーやフロントカメラ、Face ID関連部品などが収納されています。
iPhone 13シリーズでは従来よりもノッチが小型化し、その分ディスプレイを広く取ることができると見られています。
著名リーカーのJon Prosser氏によると、iPhone 13のノッチ小型化では「横幅は据え置きで縦幅が狭くなる」可能性が高いようです。
台湾メディアDigiTimesによると、現在複数部品に分かれているFace ID関連部品を1つのモジュールに統合することで、ノッチの小型化を実現するといいます。
Ming-ChiKuo氏によると、SIMカードスロットを基板に統合するなどのスペースを節約する工夫により、バッテリーパックを大型化できる余地ができ、iPhone 12シリーズよりもバッテリー容量が大きくなると見られています。また、バッテリーの大型化によりiPhone 13シリーズは重量がやや重くなる見通しです。
iPhone 12シリーズでは、特にiPhone 12 miniのバッテリー容量が少ないことが不評となっており、iPhone 13 miniではバッテリー持ちの改善が期待されています。
「センサーシフト光学式手ブレ補正」と呼ばれる、手ブレに応じてイメージセンサー自体が動く手ブレ補正機構がiPhone 13シリーズの全モデルに搭載されると予想されています。
センサーシフト光学式手ブレ補正は従来iPhone 12 Pro Maxにしか搭載されておらず、それ以外のiPhoneに搭載されている光学式手ブレ補正よりも手ブレを補正する効果が大きいと言われています。
iPhone 13シリーズには、QualcommのSnapdragonX60 5Gモデムが採用される見通しです。iPhone 12シリーズに採用されたX55 5Gモデムの次世代モデルとなっています。
X60 5GモデムはX55 5Gモデムと比較して省電力能力に優れ、さらに通信速度の向上・低遅延となる見込みです。
iPhone 12シリーズでは5G通信利用時にバッテリー持ちが悪くなることが確認されています。
iPhone 13シリーズは、iPhoneシリーズで初めてWi-Fi 6Eに対応する見通しです。
Wi-Fi 6Eとは「Extended(拡張された)6世代目のWi-Fi」を意味しており、従来の2.4GHz・5GHzに加えて、新たに6GHzの周波数を使用できるようになります。
高性能な3DセンサーであるLiDARについて、iPhone 12シリーズではProモデルのみ搭載していましたが、iPhone 13シリーズでは全モデルでLiDARを搭載すると見られています。
iPhone 12シリーズは基本的にsub6帯の5Gに対応していますが、高速・低遅延の通信が可能なミリ波5Gに対応するのは米国で発売されたモデルのみとなっていました。iPhone 13シリーズでは、米国以外で発売されたモデルについてもミリ波5Gに対応するようになると予想されています。
日本国内でミリ波に対応するかどうかは、現段階では不明です。
今後iPhoneがLightningコネクタを廃止し「ポートレス」設計になるのでは、という噂が一時ありましたが、Ming-chi Kuo氏によると「iPhone 13シリーズがポートレス設計になることはない」ようです。
そのため、iPhone 13シリーズでLightningコネクタが廃止される可能性は低いと見られています。
iPhone 13シリーズでは、従来通りのFace ID(顔認証)とあわせて画面埋め込み型Touch IDが搭載されると予想するリーカーも存在します。マスクを着用する機会が増えて使いづらくなったFace IDに見切りをつけ、Touch IDの復活を望むユーザーの声が増えているようです。
2020年発売のiPar Air(第4世代)のような電源ボタン埋め込み式Touch IDがiPhone 13シリーズに搭載される可能性も示唆されていますが、画面埋め込み型Touch IDが採用される可能性が高いといわれています。
iPhone 13 Pro / iPhone 13 Pro Maxの上位両モデルは、リフレッシュレート120Hzに対応するディスプレイを搭載すると報じられています。
この120Hzディスプレイは「LTPO(Low Temperature Polycrystalline Oxide)」と呼ばれる技術を用いて製造された有機EL(OLED)ディスプレイで、従来の有機ELディスプレイよりも省電力性能に優れています。
iPhone 12 Proシリーズがリフレッシュレート120Hzに対応しなかったのは「電力消費の問題が解決できなかったから」と考えられており、iPhone 13 ProシリーズではLTPOの採用により電力消費の問題を解決するものとみられています。
iPhone 13 Proシリーズに搭載される超広角カメラはF値(絞り)1.8となり、iPhone 12シリーズと比較して光を取り込みやすい設計になるようです。
また、オートフォーカスとセンサーシフト光学式手ブレ補正機能も追加されるといわれています。
2020年モデルのiPhone 12シリーズは、iPhone 12 / iPhone 12 Proが10月、iPhone 12 mini / iPhone 12 Pro Maxが11月に発売されました。
iPhone 12シリーズは新型コロナウイルス感染症の世界的流行により発売が遅れたとされており、iPhoneは例年9月に発売されています。
iPhone 13シリーズは3月現在、発売が遅れるという見通しは立っておらず、例年通り9月に発売されるという見方が主流です。
「iPhone 5」に対する「iPhone 5s」
「iPhone 6」に対する「iPhone 6s」
というように、iPhone 13が「iPhone 12」の後継機として「iPhone 12s」という名称で発売される可能性が指摘されています。「s」は性能を向上させたマイナーチェンジモデルに付けられる名称で、デザインに大きな変更がないことを表しています。
iPhone 13シリーズ、9月発表・発売か 新機能の噂など
Photo:Youtube / EverythingApplePro
source:MacRumors
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