iPhoneの画面が固まってしまい、その状態で動かなくなることを「フリーズ」と呼びます。
「フリーズ」は普段通りiPhoneを使っていても突然発生することがありますので、びっくりする上に非常に困ってしまいますね。
当記事では、iPhoneのフリーズが発生する原因やiPhoneがフリーズして操作できなくなったときの対処法、フリーズが頻繁に起きるときの対処法などを解説していきます。
iPhoneの画面が固まって操作できなくなってしまうフリーズは、いろいろな原因が考えられます。
「アプリを使っているときに固まった」「突然画面が真っ暗になって画面中央に『くるくる』が出た」など、フリーズの種類によりある程度原因を特定することができます。
iPhoneがフリーズした状態を確認して原因を特定することができれば、iPhoneのフリーズに必要以上におびえる必要はありません。
ここからは、iPhoneによくあるフリーズの症例を紹介していきます。
「特定アプリがバックグラウンドで動作している」「Appのバックグラウンド更新」が行われていて、iPhoneの動作が重くなっている可能性が考えられます。
iPhoneには「メモリ(RAM)」と呼ばれる一時的な記憶領域が備わっており、バックグラウンドでアプリが動作することでこのメモリが足りなくなると、フリーズが起きやすい状態になってしまいます。
特にiPhone 7以前の古めのiPhoneは、最近のモデルと比べてCPUの処理能力やメモリ容量が劣っていますので、このような高負荷の処理によってフリーズするケースは少なくありません。
iPhoneでゲームアプリを遊ぶ方は多いかと思いますが、中には遊んでいるときにアプリが固まってしまった経験のある方もいるのではないでしょうか。
このようなゲームアプリのフリーズは「ゲームアプリの不具合」もしくは「iPhoneの処理能力が追い付いていない」ことが考えられます。
前者の場合、ゲームアプリの開発者・運営者に問い合わせると回答を得られるかもしれません。
後者は特にiPhone7以前の古い機種で3Dゲームなど、スペックを要求されるゲームアプリを遊んでいるときに陥りやすい状態です。
もしゲームアプリにグラフィックの描写設定などがあれば、設定を落とすことで快適に動作するようになる可能性があります。
iPhoneの画面が突然真っ暗になったかと思ったら、画面中央にくるくるマークが表示されて、その画面が動かなくなってしまうことがあります。
この場合iOSの不具合なども一応考えられますが、「バッテリーの経年劣化」が原因となっている場合が非常に多いです。
もしお使いのiPhoneが購入から1年以上経過していて、普段からバッテリーの持ちに悩まされていたのなら「くるくる」はバッテリー交換により改善できるかもしれません。
LINEやInstagram、TwitterなどのSNSをはじめとしたiPhoneのアプリは、起動したときにそのアプリのロゴマークが画面中央に表示されます。
通常ではロゴマークが表示されたあとにアプリを開くことができますが、なんらかの原因でロゴマークの画面でiPhoneがフリーズしてしまうことがあります。
この原因としては「SNSサーバーの調子が悪い」「アプリがバックグラウンド更新している」「iPhoneのストレージ容量不足」などが考えられます。
バックグラウンドで動画するアプリを開いていないか、他のアプリは開けるかなどを確認し、それでも直らなければしばらく待ってからアプリを起動してみましょう。
ロック画面やホーム画面でタッチパネルを操作しても反応がない、固まってしまったときには、「タッチパネルに水滴がついている」「ディスプレイが故障している」などの原因が考えられます。
濡れた手でiPhoneを触ると、タッチパネルが誤動作を起こしてうまくタッチ操作ができなくなります。もし画面が濡れていたら、乾いた布で拭きとってからiPhoneが操作できるか試してみましょう。
また、画面割れやタッチセンサーの故障によりタッチ操作が効かなくなってしまうことがあります。
「画面の一部、もしくは全体でタッチが効かない」「iPhoneの画面にひびが入っている」場合はディスプレイの故障が考えられますので、iPhoneの修理を検討するといいかもしれません。
iPhoneの画面が一切映らなくなってしまった、うっすら見えるといった状態でiPhoneが操作できなくなってしまうことがあります。
この状態はほとんどの場合でディスプレイの「バックライト」と呼ばれる部品が故障していると考えられます。
特に「画面が一切映らなくなったときに振動や音は鳴る」といったときは、iPhoneの電源自体は消えておらずバックライトが付いていない状態だと考えられます。
ロック画面やホーム画面でフリーズしてしまったときと同様に、修理に出すことで症状が改善されるかもしれません。
iPhoneを再起動したとき、iPhoneの電源をオンにしたときに表示されるリンゴマーク(Appleロゴ)の画面ですが、この状態から先に進めなくなってしまうことがあります。
リンゴマークの画面で5分以上待ってもホーム画面が表示されないときには、iPhoneが「リンゴループ」と呼ばれる状態になっているかもしれません。
リンゴループが発生する原因は「iOSアップデートの失敗」や「ストレージ容量不足」、「iPhoneの水没」さまざまですが、正しい対処を行うことでリンゴループを抜け出せる可能性があります。
iPhoneがフリーズしたときの状態や操作できなくなった原因に関わらず、iPhoneを再起動することで症状が改善される場合が多いです。
とはいえ、画面が固まっていると電源ボタンを長押ししてからの「スライドで電源オフ」が使えないことが多いかと思われますので、ここでは画面を操作することなくiPhoneを再起動できる「強制再起動」の方法をご紹介します。
強制再起動の方法はiPhoneのモデルによって違いますので、お使いのiPhoneにあった手順を試しましょう。
◆iPhone 6s以前の機種
1. ホームボタンとサイドボタン(電源ボタン)を同時に長押しする
2. 一度画面が消えて、もう一度リンゴマークが表示され、さらにそれが消えたら両方のボタンを離す
◆iPhone 7、iPhone 7 Plus
1. 下の音量ボタン(音量-)とサイドボタン(電源ボタン)を長押しする
2. 一度画面が消えて、もう一度リンゴマークが表示され、さらにそれが消えたら両方のボタンを離す
◆iPhone 8以降の機種
1. 上の音量ボタン(音量+)を押してすぐ離す
2. 下の音量ボタン(音量-)を押してすぐ離す
3. サイドボタン(電源ボタン)を長押しする
一度画面が消えて、もう一度リンゴマークが表示され、さらにそれが消えたらボタンを離す
ほとんどの場合、強制再起動を行ってiPhoneの電源を入れ直すことでフリーズは解消されます。ただしフリーズの原因によっては、iPhoneを再起動してもフリーズが再発してしまうことがあります。
ここでは、iPhoneが操作できなくなるフリーズが頻発するときの対処法を解説していきます。
「特定のアプリ」とは、GPS機能を利用するマップアプリなど、バックグラウンドでの動作をiOSから許可されたアプリのことを指します。
バックグラウンドで動作するアプリを開いていると、その他の作業をしていてもメモリなどを占有してしまいますので、iPhoneの動作が重くなる、フリーズなどの原因となります。
「バックグラウンドで開いているアプリなら何でも動作が重くなる原因になる」と紹介されることもありますが、バックグラウンドアプリの開きすぎなどでiPhoneの動作が重くなることは基本的にありません。
アプリのバックグラウンド更新とは、インストールしているアプリの自動アップデートをバックグラウンドで行う機能のことです。
便利な機能ではありますが、バックグラウンドでアプリのアップデートが行われている最中はiPhoneの動作が重くなり、フリーズの原因となります。
[設定]アプリ > [一般] > [Appのバックグラウンド更新] から、バックグラウンド更新を一律でオフにする、特定アプリのみオフにするなどの操作が可能です。
注意点として、Appのバックグラウンド更新をオフにしていた場合には、手動でアプリのバージョンアップデートを行う必要があります。
App Storeからインストールしたアプリのバージョンが古いと、アプリ使用中のフリーズなどの原因となります。
基本的にアプリは自動でアップデートされますが、自動アップデート機能を利用していない場合などは手動でアプリのバージョンをアップデートする必要があります。
[App Store]アプリ > [画面右上のアイコン] > [すべてをアップデート]で、App Storeからインストールしたアプリをすべてアップデートすることができます。
古いiOSバージョンを使っていることがフリーズの原因になることもあります。
[設定]アプリ > [一般] > [ソフトウェア・アップデート]から現在のiOSのバージョンを確認し、最新バージョンがあればインストールしておきましょう。
iPhoneのストレージ容量がいっぱいの状態でiPhoneを使い続けることはフリーズの原因となります。写真や動画、アプリなどのデータがストレージ容量を圧迫している場合には、データを削除して空き容量に余裕を作りましょう。
[設定]アプリ > [一般] > [iPhoneストレージ]から使用済みストレージ容量を確認することができます。
突然iPhoneの電源が落ちてしまう、画面が真っ暗になり「くるくる」が表示される場合は、バッテリーが経年劣化している可能性が考えられます。
このような症状は、バッテリー交換を行うことで改善されることが多いです。
iPhoneの画面が真っ暗な状態で動かなくなり、音声や振動などは問題がない場合は、画面パネルが故障していると考えられます。
このような症状は「液晶不良」や「バックライト故障」にあたるため、画面修理を行うことで改善することができます。
ここまでの対処法を試してみて、それでもiPhoneのフリーズが頻発する場合にはシステムファイルの破損などが考えられます。
iPhoneの初期化を行って正常なシステムファイルを入れ直すことで、フリーズが改善される可能性があります。
ただし、iPhoneを初期化するとすべてのデータが消えて出荷当時の状態までリセットされてしまいますので、初期化を行う前に必ずデータのバックアップを作成しておきましょう。
どんな対処法でもiPhoneのフリーズが直らない場合には、iPhoneの心臓部にあたる「基板部品」など、の根深い故障が発生している可能性が高いです。
この場合、修理を行わなければフリーズが改善されることはありません。
この項目では、iPhoneを修理に出す2つの方法を解説していきます。
Apple正規店であるApple Storeや、正規サービスプロバイダにiPhoneの修理を依頼することができます。
Apple正規店にiPhoneの修理を依頼した場合、画面やバッテリーの故障でない限りは『本体交換』での対応となることが多いでしょう。
◆Apple正規店のメリット
・本体交換なのでiPhone本体の傷なども同時に直せる
・Apple Care+に加入している場合、安価に修理できる
◆Apple正規店のデメリット
・修理時にデータが消えてしまうため、バックアップの作成が必須
・Apple Care+に加入していない場合、修理代が高額
・来店前に予約が必要
Apple正規店以外にも、iPhone修理を取り扱っている店舗は「非正規修理店」などと呼ばれます。
非正規とはいえ、中には総務省登録修理業者も存在しており、事前にお店の評判を調べておけば安心して利用することができます。
ただし、高度な作業が必要になるiPhoneの基板修理は、実施している店舗があまり多くありません。
◆街のiPhone修理店のメリット
・修理後にデータが消えることがない
・不具合が起きている部分だけをピンポイントに修理できる
・予約が必要ない
◆街のiPhone修理店のデメリット
・Apple Care+など正規の保証サービスは使えない
・店舗によってサービスが異なる
iPhone修理ダイワンテレコムでは、「よくフリーズしてしまう」「タッチ操作が効かなくなった」「画面が真っ暗になり動かなくなった」など、さまざまなiPhoneトラブルに対して、パーツ交換や基板修理をはじめとした復旧修理をご案内しております。
基板修理を実施できる数少ないiPhone修理店となっておりますので、他店様で修理できないと判断されてしまったiPhoneでも、iPhone修理ダイワンテレコムなら症状を改善することができる可能性があります。
さらに修理だけでなく、対処方法のご提案やご相談の受付なども行っておりますので、iPhoneのことでお困りの際にはお近くのiPhone修理ダイワンテレコムまでぜひお問い合わせください。
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