iPhone修理のダイワンテレコム新宿本店でございます。
iPhoneの調子は如何ですか?
iPhoneは、毎年iOSのニューバージョンが発表され、旧モデルでも最新の機能やセキュリティを身に着けられることから、寿命=利用期間の長いスマートフォンですが、その分、酷使されるバッテリーの劣化は日々進んでゆきます。
いくらiPhoneが高性能で、新たなiOSで新機能を身に着けても、電気製品であり、充電式バッテリーから電源を得ている以上、バッテリーの劣化は避けて通れないiPhoneの「弱点」でもあります。
多くの場合、スマートフォンとしての機能や性能が追い付かなくなると言うよりは、搭載バッテリーの寿命が先に来てしまい、iPhoneを買い換える方が圧倒的に多いのではないでしょうか。
新品の頃からバッテリーに優しい充電を心がける事で、iPhoneバッテリーの寿命は、そうでないiPhoneよりもかなり長くなると言われますが、今回は、iPhoneのバッテリーの寿命の見極め方と、いざ寿命となった場合のバッテリー交換の方法や料金などについて解説致します。
バッテリーは、充電・放電を繰りかえすことで劣化してゆきますが、バッテリーの寿命について、Appleはサポートページにおいて、以下のような公式の見解を述べています。
この「フル充電サイクル500回」を誤解して、1年365日毎日充電したら1年と少しでバッテリーの寿命が来る等々と解説しているケースが見受けられますが、それは誤りです。
正しくは「フル充電サイクル」が500回に至った場合に、本来のデータ容量の80%になる可能性が高い…ということです。
「フル充電サイクル」について説明します。
例えば40%になったバッテリーを90%まで充電すると充電量は50%です。翌日、70%まで減ったバッテリーを100%まで充電すると充電量は30%、さらに翌日、80%まで減ったバッテリーを100%まで充電すると20%の充電量で、3日間の合計で充電量100%となりこれが「充電サイクル1回」に当たります。
充電した回数は3回ですし、100%まで充電(満充電)は2回ですが、いずれも「フル充電サイクル」のカウントにはなりません。充電回数に関係なく合計100%の充電が行われた際に、「フル充電サイクル」1回とカウントします。
つまり、充電コードに繋いだ回数が500回でも、500回満充電になったという事でもなく、Appleが言う「フル充電サイクル500回」とは、充電量が合計100%になった回数が500回であり、言い換えると、充電量の合計が50,000%になる事です。
そうしたカウント方法で、「フル充電サイクル」が500回繰り返された時点で、バッテリーの充電容量が本来の80%になるように設計されていると言う事です。
バッテリー容量80%は、Appleが考えるiPhoneのパフォーマンスに必要な電力を供給できる最低限の目安と考えれば良いので、つまり、フル充電サイクル500回でiPhoneは本来のパフォーマンスを出せなくなる可能性がある…という事です。
「バッテリーの寿命を延ばす優しく正しい充電方法」の詳細は以下の記事で解説しています。
参考記事:https://www.iphone-d.jp/store/sinjyuku_store/blog/2920.php
バッテリーは、どんなに丁寧に扱って、正しい充電方法を実践しても遅かれ早かれ寿命を迎えます。
バッテリーに優しい充電を心がける事で、寿命を延ばす事は可能ですが、永遠の命を得られる訳ではないのです。
では、バッテリーの劣化が進むとどのような症状が現れてくるのか解説します。
バッテリーが少し弱まってくると、最初に顔を出す症状がバッテリー容量の減少(持ちの悪化)し、それに比例して充電コードに繋ぐ機会が増えてきます。
バッテリーというのは面白い性格で、充電しなければ電力を供給するというバッテリーとして役割を果たせないくせに、その充電そのものがバッテリーを劣化させてゆきます。
つまり、充電容量が減少し、充電回数が増えると、それだけバッテリーの劣化が進むと言う事でもあり、それは悪循環的にバッテリーの劣化を進めることとなってしまいます。
ついさっき充電したばかりで、大して酷使していないのにバッテリーが大きく減少したと表示される。
バッテリー残量が少ないと表示されたので充電コードに繋いだら、いきなり容量が増加した。
そんな、バッテリー残量を正しく表示できていないと感じた事はありませんか?
これもバッテリー劣化の際の1つの症状です。
なぜ、実際の残量と表示がズレるのかと言うと、現在、iPhoneや他のスマホで使われているバッテリーは、「リチウムイオン(ポリマー)」バッテリーという電池で、容量が残っている状態で充電しても悪影響が起きにくいのが大きなメリットですが、何回も繰り返して継ぎ足し充電をしていると、実容量と残量表示がズレてしまう場合があるのです。
リチウムイオン電池の前に主流だったニッケル水素電池では、継ぎ足し充電がバッテリー寿命を短くする最大の原因とされていましたが、リチウムイオン電池では、逆に「継ぎ足し充電」がバッテリーに優しい充電と言われています。
参考記事に詳しいですが、フル放電・フル充電をせず、20%~90%の間で放電・充電を繰りかえす充電方法がリチウムイオン電池には優しい充電とされていますが、その分、残量表示がズレてしまう場合がある訳です。
■バッテリー残量表示のズレは「リフレッシュ」で解消できる
実容量と残量表示が一致しなくなった場合、「リフレッシュ充電」と呼ばれる方法で、バッテリー残量の表示をリセットすることができます。
1. バッテリーをフル充電する(表示が100%になっても充電し続け、完全に満充電にする)
2. 現在のバッテリー残量を使い切る(残量0まで使い切り、電源が勝手に落ちるまで放置する)
3. 再びバッテリーをフル充電する表示が100%になっても充電し続け、完全に満充電にする)
この完全充電~完全放電~完全充電を繰りかえすことでバッテリー表示はリセットされ、正しい残量を表示できるようになります。
ただし、バッテリーの劣化を回復する事はできません。残量を正しく表示できるようになるだけです。
また、完全放電・完全充電はバッテリーに非常に高負荷で劣化を進める「劇薬」である事を忘れないでください。頻繁なリフレッシュ充電はバッテリー劣化を早める可能性が高いので要注意です。
気づいたらiPhoneの電源がOFFになっている事、ありませんか?
それは、バッテリー劣化が進行しているサインです。
Appple 公式サポートによれば、iPhoneがシャットダウンするのは、電力不足によるダメージからiPhonえが自らを守るための防衛手段だと解説しています。
Apple自身が言っているように、iPhoneとしては自らの電子部品の保護のための意図的なシャットダウンですが、ユーザー側から見れば突然シャットダウンしたと感じられます。
しかも悪いことに、大抵の場合のシャットダウンは、ユーザーの操作によって要求された電力を供給できない場合に起こる訳で、それはつまりユーザーからしてみれば、今まさに使おうとしているタイミングでシャットダウンされる場合が多いと言う事で、余計に印象が悪くなってしまいがちです。
バッテリーは劣化が進むと体積が膨張します。場合によっては、iPhoneの筐体の中に納まりきらなくなり、背面の蓋を押し上げてiPhone自体が膨張してしまう事さえあります。
iPhone本体が変形すると言う事は、筐体内の基盤やディスプレイにも大きな力が加わるため、故障やディスプレイの破損などが発生するリスクが大きくなりますが、故障や破損程度ならまだマシとも言えます。
もっと結果が悪いケースでは、爆発や発火などといった事例も決して少なくないため、バッテリーの膨張は決して見過ごせない重大な症状です。
ちなみに、リチウムイオン電池に使われている「リチウム」は発火点60度前後の可燃性物質であることはあまり知られていません。もちろん正常な電池であれば、そう簡単に発火する事はありませんので、異常な高温(車のダッシュボード上等)に放置するなど、異常な使い方をしない限り問題ないと言えます。
バッテリーが膨張してiPhoneを変形させるほどまで劣化バッテリーを使い続けるのはすべきではありません。
シャットダウンが起こりはじめたタイミングで、バッテリーの交換をお勧めします。
特にiPhone Xはバッテリーの膨張がよく見られる機種となっておりますので、早めのバッテリー交換が大切です。
以前はiPhoneのバッテリーの劣化状態の把握は「勘」に頼ったものでしたが、iOS11以降で実装されたバッテリー監視の仕組みによって、バッテリーの劣化状態や、バッテリー交換の次期が明確に把握できるようになりました。
「設定」→「バッテリー」で、iPhoneのバッテリーの状態を確認する事ができます。
「24時間以内」と「10日以内」での、バッテリーの充放電の状態をグラフで把握する事ができます。「⚡」マークの部分は充電が行われていた事を示します。
また「バッテリーの状態」では、現在の「最大容量」が表示され、バッテリーの劣化の状態が分かります。
Appleは、バッテリー容量80%を目安と考えていますので、容量が徐々に低下してきている場合には80%を目途にバッテリー交換を検討すると良いでしょう。
「ピークパフォーマンス性能」とは、バッテリーに問題なく最大限の電力供給ができている状態で、「パフォーマンス管理機能」は適用されていない事を示しています。
バッテリーが劣化してくると、「ピークパフォーマンス性能」ではなくなり、「パフォーマンス管理機能」が適用された状態となります。
この状態は、iPhoneが必要とするピーク電力を供給できなくなり、回路保護のためのシャットダウンが発生したため、再発防止のための「パフォーマンス管理機能」が適用された事を意味します。
ちなみに、この「パフォーマンス管理機能」が適用された状態は、手動で無効にする事が可能ですが、シャットダウンが再び起こると、また自動的に適用されます。
「設定→バッテリー」で表示される情報は、バッテリーの現在の状態や劣化状況、必要な電力をiPhoneに供給できる状態にあるのか等々を明確に教えてくれています。
この情報があれば、バッテリーの交換タイミングは非常に明確です。
・ピークパフォーマンス状態でなくなり、パフォーマンス管理が適用された状態
・日々の使用の中で、時々でもシャットダウンが起こる
・ピークパフォーマンスの状態でも、バッテリー容量が80%にまで低下した場合
・バッテリーが膨張している事がわかる状態
バッテリーが膨張するまで劣化していて、ピークパフォーマンスの状態のままである可能性はほぼないと思いますが、いずれにしても、上記の状態になった場合には、早めのバッテリー交換をお勧めします。
バッテリーの状態を確認したときに、「バッテリーに関する重要なメッセージ」という内容の通知が表示されることがあります。
このメッセージはバッテリーの最大容量が80%を下回ったときに表示されるもので、アップルが推奨するバッテリー交換のタイミングだということを示しています。
このメッセージが表示されること自体には問題ありませんが、これが表示されているということはバッテリーの劣化がかなり進行していることになりますので、バッテリー交換を検討しましょう。
最後に、バッテリー交換をする場合、どんな方法があって、コストがどれぐらいかかるのかを見ておきましょう。
Appleサポートによる純正バッテリーへの交換は、Apple Store店頭への持込み、あるいは、WEB上からの申込みで宅配配送を利用して交換する方法の2種類があります。
Apple Storeへ持込む場合には、事前予約が必要で、可能なかぎりその場で作業を完了し返却されますが、状況によってはリペアセンターに送られる事もあり、その場合の修理期間は7~10営業日程となります。
配送修理の場合には、WEB上からリペアセンターへ配送手続きをすれば、指定配送業者が集荷してくれ、修理完了後、再び配送業者が配達してくれます。
代替端末は自分で用意する
修理期間中の代替端末はAppleで用意してくれませんので、自らの旧端末などを充てられるよう自分で手配する必要があります。
データは削除されるためバックアップを取っておく
修理端末のデータは削除されてしまいますので、必ず事前にバックアップを取っておく必要があります。
依頼以外の修理が行わると費用が請求される
バッテリー交換の依頼であっても、他に不具合や破損・故障等がある場合には、事前確認なく修理が行われ、その費用も合わせて請求される場合があります。修理から除外する事は原則できません。
こうした条件下で、iPhone各機種のバッテリー交換費用は以下の通りです。
2019年以降、旧モデルのバッテリー交換費用が値下げとなっているので、以前よりも負担は軽くなっています。
実は最近、Appleでの純正バッテリー交換でなく、街中のiPhone修理業者を利用してバッテリーを交換するユーザーがぞうかけいこうだと言います。
バッテリー代金+作業料のコストが安い事も一因ですが、Appleサポートでの交換よりも「手間がかからない」「面倒がない」という点での利用しやすさの点で大きな違いがあるからです。
Apple | ダイワン | |
---|---|---|
依頼方法 | 店頭持込・郵送 | 店頭持込・郵送 |
手順 | 要予約 | 予約不要 |
準備 データのバックアップ |
必須 | 任意 |
準備 iPhoneを探すをオフに設定 |
必須 | 不要 |
費用 | X以降 7,800円 8以前 5,400円 (保証加入時は0円) |
X以降 5,800円 8以前 4,800円 (新宿本店の料金) |
期間 | 約3時間 | 30分 |
こちらは、Apple純正と、iPhone修理のダイワンテレコムでのiPhoneバッテリー交換の諸条件とコストの比較ですが、コストで1,000円~2,000円程度の差がある上、「予約不要」や「バックアップ任意(してもしなくてもよい)」や作業時間の短さなど、利用するメリットはかなり多い事がわかります。
何より、ユーザーに指示されているのが、「データが消えない」と言う事です。
それは引いてはバックアップを取っても取らなくてもどちらでもいいと言う事にも繋がるのですが、もっと単純に、その場でバッテリー交換をして、店を出てすぐに元通りに使用できるのは大きいと思います。
予約もなくフラッと立寄って、割安な料金でバッテリーが新品になり、データはそのままなので、交換後そのまますぐに使用できるのは、Apple純正には真似のできない「町の修理屋さん」ならではの特徴になっています。
さらに、店舗の規模にもよりますが、ダイワンテレコムをはじめとする修理業者の中でも大手と呼ばれる修理業者は、店舗数も多くアクセスしやすさも利用しやすい理由の1つです。
ただし、使用する部品(バッテリー等)は純正品ではない点は事前に理解しておきましょう。
また、街の修理屋さんを利用する事で、Apple Care等の保証の対象外となる場合がありますので、その辺りは事前の確認が必要です。
ここまで、iPhoneバッテリーの劣化と症状、バッテリー状態の確認、バッテリー交換の方法やコストなどをみてきました。
バッテリーを交換する前提で書いているように感じるかもしれませんが、筆者の経験則等で勘案すると、こうした状態に至るには、少なくとも2~3年を要すると思います。
使用状況や諸条件が揃った場合には、4~5年利用してもバッテリー交換なしに利用できるケースも数多く知っていますので、必ずしも「○○年で交換」とは断定しにくいものがあります。
ただ、「膨張・爆発・発火」の項でもお話ししたように、リチウムイオンバッテリーは高性能ゆえに正しい扱いが要求される場面もあるので、無頓着に劣化したバッテリーをそのまま使い続けることはお勧めできません。
「設定→バッテリー」でのバッテリーの状況の把握に加え、日々使用する中での使用感の変化や、シャットダウン等のイレギュラーな事象について注意を向ける必要があるのかもしれません。
日ごろからiPhoneに優しい充電・放電を心がけ、できるだけバッテリーを延命する一方で、iPhone自体を守り、爆発や火災等の事故のリスクを回避するためにも、バッテリー交換のタイミングの見極めは早めの決断が必要です。
引用元:Appleサポート
引用元:Apple
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