正規店と非正規店での違いは、純正品を使用した修理か、互換品を使用した修理かの違いです。
スマホの修理は、具体的にどんな作業を施すかというと、部品を交換する作業になるので、正規店と非正規店で作業の中身や工程自体に特に目立った差はありません。
差はゼロではありません。メーカーが製造する工場とは別の工場で製造されたものなので、少なからず差はあります。
ただし、修理のプロがその品質をチェックして仕入れを行なっているので、互換品の部品を使ったからといって機能障害が出るようなものではありません。
さらに、当社のように総務省登録修理業者制度に加盟している修理店は、電気通信事業法下のもと制度設計された品質検査をクリアしているので、その点も安心材料としていただけるかと思います。
アップル製品の製品保証(アップルケア)は、購入後1年間です。
購入時に追加費用として9,800円〜24,800円を支払うことで、2年間に延長できるようになっています。つまり、購入してから3年目からは保証が既に切れている状態です。
つまり、購入から最長でも2年以内の方は正規店で保証を受けて修理を受けると安く済み※、長くても2年以上が経過し製品保証が切れている場合は、非正規店で修理を受けた方が安く済む、といった差があります。
※保証を適用しても、正規店での修理には3,700円〜12,900円のサービス料発生
実際に、正規店とダイワンテレコム新宿本店での画面修理を受ける際の費用を以下にまとめました。
特に、発売から3年以上が経過したXシリーズ以前のものでは、3万円近い差があるモデルもあります。
正規店(保証対象外) 画面修理代 | ダイワンテレコム 画面修理代 | |
14 Pro | 50,800円 | 50,000円 |
14 Plus | 50,800円 | 16,800円 |
14 | 42,800円 | 15,800円 |
13 Pro Max | 50,800円 | 30,000円 |
13 Pro | 42,800円 | 28,000円 |
13 mini | 34,800円 | 12,800円 |
13 | 42,800円 | 11,800円 |
12 Pro Max | 50,800円 | 11,800円 |
12 mini | 34,800円 | 10,580円 |
12 Pro | 42,800円 | 8,380円 |
12 | 42,800円 | 8,380円 |
11 Pro Max | 50,800円 | 9,800円 |
11 Pro | 42,800円 | 9,500円 |
11 | 28,800円 | 7,300円 |
SE 第3世代 | 19,400円 | 6,600円 |
SE 第2世代 | 19,400円 | 3,900円 |
XS Max | 50,800円 | 6,800円 |
XR | 28,800円 | 4,800円 |
XS | 42,800円 | 5,200円 |
X | 42,800円 | 4,800円 |
8 Plus | 24,400円 | 5,000円 |
8 | 21,800円 | 3,900円 |
7 Plus | 24,400円 | 2,800円 |
7 | 21,800円 | 1,700円 |
記載の金額は、24年5月1日時点の正規店(アップルストア)とダイワンテレコム新宿本店の修理費用(税込)です。
部品・資材費等のコスト増減によって定期的に上下がありますので、詳しくは以下リンクよりご確認ください。
修理するiPhoneまたはiPadが、購入してからさほど年数が経過していない場合は、製品保証の対象期間中なので、まず正規店の利用がおすすめです。
製品保証の対象期間は、購入から1年以内(または購入時にApple Care+サービスに加入していれば2年間)です。
反対に、購入から1年以上(アップルケアプラスに加入している場合は2年以上)が経過している場合や、中古で購入したiPhoneやiPadなども製品保証の対象ではない可能性が高いので、非正規店の利用のほうが明らかに安く済むのでオススメといえます。
正規店は全国で合計123店舗(下記にリンクを貼っています)なのに対して、非正規店は全国に2,500店以上もあり、1都道府県あたりで正規店は3店舗、非正規店は50店舗以上あるような環境です。
さらに、正規店は事前予約が必要だったり、待ち時間が数日間と長かったり、修理後は本体データが初期化されることからデータの事前バックアップが必要だったり、それに伴う下調べも必要であるなど、あらゆる意味での利便性に違いがあります。
非正規店では、問題のある部品だけを交換するので、本体のデータ初期化も不要で、待ち時間も正規店に比べると比較的短いのが特徴です。
端末になにかしらのトラブルを抱えている場合は、非正規店の利用がおすすめできます。
正規店の窓口では、端末が勝手に電源ON/OFFを繰り返したり、水没していたり、フレームが変形した端末に対して「修理不可のため端末交換対応になります」という案内を受けることがあります。
この場合、クリーニング済みの中古端末が交換品として受け取れるのですが、この費用が高額で少なくとも4万円以上の非常に高額な費用がかかることがあります。
しかし、iPhoneやiPadには重要なデータが残っているというお客様も多くおられるわけで、ダイワンテレコムでは、iPhoneやiPadの基板修復も手がけているので、トラブルを抱えた場合でも修理できてしまう、という違いがあります。
意外に思われることが多いですが、正規店では画面とバッテリーの交換修理にしか対応していません。
それ以外の故障はすべて「本体交換」という対応に統一されていて、この費用が非常に高額で、安いモデルで約35,000円〜、高いモデルでは70,000円台の費用が必要と、買い替えとあまり変わらない価格設定になっています。
非正規店では、交換できる部品の修理には全て対応しています。
問題のある部品だけを交換するので、画面以外の修理なら、どんなモデルでも基本的に数千円台で収まる修理ばかりです。
以下は、ダイワンテレコムで対応している修理メニューの一覧です。
画面修理 | ガラス割れや液晶不良を修復します。料金はAppleの1/3〜1/4程。この価格帯で、使用する液晶パネルは高品質の互換品のみを使用します。 |
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バッテリー交換 | バッテリーの持ちを改善します。バッテリーはPSE認証済み高品質バッテリーのみを使用。修理時間は短く、作業時間は最短5分程度の場合もあります。 |
データ復旧・復元 | 電源が入らなくなったり、起動しなくなったiPhoneやiPadから、LINE・電話帳・写真などの復元を行うサービスです。 |
水没修理 | 海・プール・風呂・トイレなどでの水没に限らず、防水性能のあるiPhoneでもスピーカー部分から汗が浸水することがあります。約6割の確率で修理可能です。 |
ホームボタン | iPhone8やSEなどのホームボタンの効きが悪い状態を修復します。指紋認証機能を維持したまま修理できるケース、そうでないケースと、共にあります。 |
充電コネクタ | ライトニングケーブルを接続しても充電できなくなることがあります。端子を交換するか、端末内部のクリーニングを行うことで修復可能です。 |
カメラ修理 | 端末の裏側にあるメインカメラが割れたり、ピントが合わなくなった状態を修復します。ソフトウェア起因とハード起因により修復方法が異なります。 |
フロントカメラ | モニター側のカメラのピントがズレたり、ゴミが入り込んでいる場合は、インカメラの交換を行います。 |
リアカメラレンズ | カメラのカバーはガラス素材なので亀裂が入る場合があります。カバーを交換することで修理可能です。 |
近接センサー | 通話中に画面が反応して、タッチ操作(誤作動)が発生している場合は、端末に搭載されたセンサーの交換修理を行います。 |
バックライト | 画面のタッチ操作はできるものの画面が真っ暗で操作できない時、液晶のバックライトが誤作動を起こしているため、バックライトの修理が必要です。 |
Wi-Fi接続 | Wi-Fiが接続できない場合は、まずはOS不具合の可能性を疑いますが、Wi-Fiアンテナの交換により修復させる場合もあります。 |
スピーカー | スピーカーから音が出ない、異音がする場合は、スピーカー自体の交換修理を行うか、ソフトウェア誤作動への対処が必要です。 |
イヤースピーカー | 相手の声が聞こえない場合、イヤースピーカーのトラブルが考えられます。端末内部のスピーカー部品やケーブルの接続不良を解消することで対処可能です。 |
バイブレーター | マナーモード中、バイブレーションが正常に動かない場合、まずはOSに不具合がないかを精査し、必要な処置を行います。 |
各種ボタン | 電源ボタンが効かない・音量ボタンが効かない場合は、ボタン動作を制御するケーブルに接触不良がないかを疑います。 |
基板修理 | 電源が入らない状態で、部品を交換しても正常化しない場合、電子回路(ICチップが集まる基板)に異常がある可能性が高いため、基板の通電修復作業を行います。 |
リンゴループ | 電源を入れると起動時に表示されるリンゴのマークが、何度も繰り返し表示されて待ち受け画面に移行しない症状(リンゴループ)を修復します。 |
データ移行 | iPhoneからiPhoneへのデータ移行サービスです。修理とは作業が異なるため一部店舗では対応しておりません。ご利用店舗までお気軽にご相談ください。 |
iPad 画面修理 | iPadのガラス割れや液晶不良を修復します。修理費用はAppleの1/3〜1/4程度。 |
iPad バッテリー交換 | iPadのバッテリーを交換しバッテリーの持ちを改善します。PSE認証済み高品質バッテリーのみを使用。 |
当店でもテレビ取材を受けましたが、2022年からアップルはアメリカで一般向けにiPhoneの部品提供を開始。今後日本でも同様の動きになると見られています。これからはiPhoneやiPadが壊れても、修理して、安く・賢く・長く使い続けるのが当たり前になっていきます。