iPhoneの水没は、iPhoneの故障につながるトラブルとしてはありふれたものです。iPhoneを誤って洗濯機で洗濯してしまうことや、トイレや浴槽に落としてしまうことなどが原因でのiPhoneの水没は意外と少なくありません。そんな日常に危険が潜んでいる水没ですが、水没後の対処が悪いとiPhoneの故障やデータの消失につながってしまいます。
このページでは、iPhoneが水没したときにすぐできる対処法を紹介します。
iPhone7以降の機種には耐水機能が備わっています。さらに新型iPhoneは年々耐水性能が向上しており、新しいiPhoneほど水没しづらい構造となっています。
2024年9月に発売されたiPhone16シリーズは、iPhone15から引き続き「IP68」という最高クラスの耐水性能を備えています。その他のモデルの耐水性能は以下の表を参照してください。
iPhone16シリーズ iPhone15シリーズ iPhone14シリーズ iPhone13シリーズ iPhone12シリーズ |
深さ6mまで、最大30分間の耐水性能 |
iPhone11Pro iPhone11ProMax |
深さ4mまで、最大30分間の耐水性能 |
iPhone11 iPhoneXS iPhoneXSMax |
深さ2mまで、最大30分間の耐水性能 |
iPhoneSE3(第3世代) iPhoneSE2(第2世代) iPhoneXR iPhoneX iPhone8 / 8Plus iPhone7 / 7Plus |
深さ1mまで、最大30分間の耐水性能 |
ただし耐水性能があるからといって全く水没しないというわけではありません。
耐水性能の備わったiPhoneにはスピーカー穴や画面ガラスとフレームの間など、水没を防ぐための防水テープが貼られていますが、以下のような要因によりiPhoneのカタログスペック通りの性能を発揮してくれないことがあります。
●トイレや浴槽の水面にうえからiPhoneを落として水没するなど、強い水圧がかかった
●防水テープの経年劣化により耐水性能が落ちていた
●水がかかったまま水没状態で長時間放置していた
iPhoneの内部には「水没マーク」「液体侵入インジケータ」というシールが貼られています。
このシールは元々白色ですが、液体に長時間触れると赤色に変化し、iPhoneが水没したことがあるという証拠になります。この水没マークを確認することで、iPhoneが水没したかどうかを確認することができます。
水没マークはSIMカードトレイの内側に隠されるように貼られていて、少し見つけにくいですが簡単に確認することができます。
iPhoneを水没させてしまったと思ったら、まずはこの水没マークを確認してみてください。
ただし、水没マークが白色だった場合でも、水没マークが貼られていない場所にだけ水没しているということも考えられますので、あくまで参考程度にするべきです。
iPhoneが水没してしまった、水没したかもしれないといった場合には、故障を防ぐために必ず対処を行うべきです。
水没したiPhoneをそのまま使い続けると、内部に侵入した水が原因となりショートを起こす危険性があります。ショートが起きると精密部品が致命的なダメージを受けて「iPhoneが起動できない状態になる」「iPhoneのデータが破損する」などの水没による故障が生じる可能性が高くなってしまいます。
iPhoneが水没したときの対処法を簡単なものから順番に5つ紹介していきます。
●iPhoneの電源を切る
●iPhoneについた水没や汚れをふき取る
●iPhoneからSIMカードトレイを抜く
●水没したiPhoneを乾燥させる
●iPhone修理店に相談する
iPhoneが水没してしまったときには最優先で「iPhoneの電源を切る」ようにしてください。電源を切っておくことでショートが起きる可能性を下げて、故障のリスクを抑えることができます。
反対に、iPhoneが水没したときに慌ててiPhoneを操作しようとしたり、データが無事がチェックしたりすることは故障のリスクを上げる原因になります。水没したときにはまずは落ち着いてiPhoneの電源を切って、以下の対処法を進めてください。
iPhoneの電源を切ったあと、iPhoneが濡れていたら乾いた布やタオルでiPhoneをふき取ってください。もしiPhoneにケースやカバーを取り付けていたら、取り外してから水分をふき取るようにしましょう。
また、海水などで水没したときには砂や汚れが付着することが多いです。汚れがなかなか取れないときには、軽く湿らせたタオルでふき取ってから、乾いたタオルで水分をふき取るようにしましょう。
iPhoneの内部は密閉されていて、そのままだと内部に入った水分の逃げ道がありません。iPhoneを少しでも乾燥させられるように、SIMカードトレイを抜き取っておくようにしてください。またこのとき、水没マークを確認して、マークが赤色になっていないか確認しておくといいでしょう。
iPhoneの電源を切ったまま、iPhoneをしばらく放置して乾燥させてください。外見からは分かりませんが、もしiPhoneの内部に液体が入っている場合、1日以上は乾燥させる必要があります。
乾燥材をジップロックなどに入れて乾燥させる方法が効果的ですが、風通しのいいところに置いておくだけでも問題ありません。ただし、ドライヤーなどで熱を加えるのは故障の可能性があるため避けるようにしてください。
iPhoneを乾燥させても心配な場合や、明らかにiPhone内部に液体が残ってしまっている場合などには、街中のiPhone修理店に相談してください。
iPhoneの内部に水が残っている状態で電源を入れると故障のリスクが上がりますが、実際のところ外見から内部の様子を確認することはできません。iPhone修理店で一度iPhoneを分解してもらって、液体を取り除く作業や水没によって故障した箇所を点検してもらうことをおすすめします。
特に水没によるiPhoneの故障は、起動不良やデータの消去など致命的な不具合に繋がりかねません。大切なデータが入っているiPhoneが水没したときには、iPhone修理店への持ち込みを検討してください。
iPhoneが水没したときに「ついやってしまいがち」でも逆効果になってしまうことがいくつかあります。
これらのNG行動を避けることで、iPhoneの復旧率を上げることができます。
●iPhoneを様子見で使い続けてしまう
●iPhoneを振ってしまう
●iPhoneを充電してしまう
iPhoneが水没した直後には、何も症状が出ないことがあります。これを「水没したけど大丈夫かもしれない」と誤認して、iPhoneを使い続けるのはNGです。
実のところ、iPhoneの中身には水が付いても動作に影響がない部品と、水が付くと故障する部品があります。
iPhoneを使い続けると水が移動して、そのうち故障する部品に付着してしまうことになります。こうなると、「最初は大丈夫だったけど後から不具合が出てくる」という時限爆弾になりかねません。
水没した直後に問題なくiPhoneが使えそうだと思っても、必ず上記で紹介した対処法を実施するようにしてください。
iPhone内部に入った液体を振って出すことはできません。また、液体がさまざまな部品に移動してより状態が悪化する原因となります。水没したiPhoneを激しく動かすのは控えましょう。
iPhone内部の液体が残っているときにiPhoneを充電するのはショートを起こす重大なリスクになります。水没した直後のiPhoneの電源が入らないときでも、iPhoneを充電するのは絶対にやめてください。
また、ワイヤレス充電でもショートのリスクがあるため避けるようにしてください。
iPhoneが水没すると様々な故障が症状として現れます。ここでは、iPhoneが水没したときによくある症状を解説します。これらの症状が出てきたら必ずiPhoneの電源を切って、iPhone修理店などに相談してください。
●「Lightningコネクタで液体が検出されました」が表示される
●カメラに水滴がついて曇る
●画面の表示がおかしくなる
●iPhone本体が熱くなる
●画面の表示がおかしくなる
●iPhoneの電源が付かなくなる
iPhoneが水没したあとに「Lightningコネクタで液体が検出されました」というメッセージが表示されることがあります。このメッセージが出た時には、適切な対処が必要です。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
水没によりインカメラ、アウトカメラ(外カメラ)のレンズカバーに水滴がつき、外側からでも曇ったように見えます。この状態では、カメラアプリを起動したときに写真がぼやける・ピントがあわないなどの症状が現れます。また、カメラユニット自体の故障に繋がる可能性もあるため、早めに水没の修理が必要です。
iPhoneの液晶画面パネルの回路が液体によってショートすると、画面の表示がおかしくなったりタッチ操作が効かなくなります。また、時間が経つにつれて水没による症状が悪化していくケースも少なくありません。
水没したiPhoneをそのまま使い続けると、iPhoneが発熱することがあります。
水没した後にiPhone本体が発熱している場合には、精密部品の中でショートが発生している可能性があります。そのまま使い続けると起動不良やデータの消失に繋がることがありますので、すぐに電源を切ったうえで水没修理が必要です。
iPhoneの内部に入った液体によって基板部品など重要なパーツがショートすると、最終的に電源が一切点かなくなります。
水没直後から電源が入らない場合と、水没から数時間~数日経って突然電源が付かなくなる場合がありますが、どちらもiPhone本体に深刻なダメージが加わっている可能性があります。
水没により電源が入らなくなったiPhoneは無理に電源をオンにしようとせず、まずは街中のiPhone修理店に持ち込んでください。
iPhoneが水没したときの対処法を解説しました。
重要なことは、「iPhoneが水没したときにはすぐに電源を切る」「1日以上iPhoneの電源を切って乾燥させる」「心配なときにはiPhone修理店に持ち込む」などです。
iPhone修理ダイワンテレコムでは、iPhoneの水没修理を即日最短120分で対応が可能です。
水没したiPhoneの点検から洗浄と乾燥、故障したパーツの交換修理のほか、水没によって起動しなくなったiPhoneの基板修理なども承っています。
iPhoneの水没でお困りのときには、お近くのiPhone修理ダイワンテレコム店舗までぜひご相談ください。
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