大手通信キャリアauを運営するKDDI(au)は、携帯電話・スマートフォン向けの3GB通信・通話サービスを2022年3月末で終了する事を発表しました。これにより、4GLTEに対応していないiPhone4s等の3G専用端末は利用できなくなります。同時に、iPhone5/5s/5c等の通話にも4Gを使用する「VoLTE」非対応の端末も利用できなくなります。
auの「CDMA 1X WIN」は、2003年10月に発表、同年11月からサービス提供開始となった3.5G通信サービスで、通称「WIN」と呼ばれました。
データ通信にCDMA2000 1x EV-DO Rel.0方式を用い、NTTドコモのmova等に対して通信速度において優位に立ち、携帯電話業界で初の「パケット定額」を導入する等、当時としては先進性を持ったサービスでした。
高速通信とパケット定額性のメリットを生かし、楽曲を1曲丸ごとダウンロードできる「着うたフル」等のサービスが人気を博しました。
しかし、2012年9月により高速なLTEサービスが開始されると、徐々にその役割を終え、通話にも4GLTE回線を使用するauにあって、現在ではほとんど利用されなくなっていました。
スマートフォンでは2015年1月発売の「miraie KYL23」、ガラケーでは「AQUOS K SHF31」を最後に、3G通信機能を持った端末は発売されていません(両機種とも4GLTEにも対応)。
3Gサービス終了は、iPhoneで言えば3G通信専用機「4s」が利用できなくなります。
同時に、通話にも4Gを使用する事から「VoLTE」に対応していない「5」「5s」「5c」も利用できなくなります。
「5/5s/5c」については、3G通話ができなくなるのみで、4GLTEには対応しているのでデータ通信は利用可能に思えますが、auによれば、3G終了によって「5/5s/5c」はデータ通信でも利用できなくなるとの事です。
利用不可となる機種の詳細はこちら
iPhoneだけでなくAndroidスマホの対象端末の利用者は、否応なく機種変更(買換え)を余儀なくされますが、KDDIでは、そうしたユーザー向けに、機種変更時の手数料を無料化する等のサポート対応を開始しています。
また、ガラケーからの乗換えユーザーに対しては、24時間体制で様々な疑問や不安に無料で答える「初スマホ安心サポート」が機種変更の翌々月末まで提供される等、買い替えに向けた対応を準備しています。
また、auが3G通信サービスを終了すると言う事は、au回線を使用する格安通信会社でも同様に、iPhone4s/5/5s/5cが利用できなくなると言う事ですが、自身でiPhone5sを販売してきたUQmobileは、iPhone5sユーザーが多いと見られ、UQmobileの対応も気になるところです。
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