iPhone修理のダイワンテレコム新宿本店でございます。
2019年6月4日の「WWDC2019」においてお披露目された「iOS13」ですが、米時間9月19日(日本時間9月20日)に正式リリースとなりました。
iOSの詳細情報には、iOS13の様々な新機能が記載されていますが、今回は、iOS13関連記事第1弾として【ダークモード】についてチェックしてみたいと思います。
2018年発売のPhone XS・XS MAX、2019年発売のiPhone 11 Pro・11 Pro MAXに搭載される有機ELディスプレイは、液晶パネルのようにバックライトで光らせるのではなく、ディスプレイを素子自体が発光する仕組みです。
そのため「黒色」を表現する場合、液晶パネルではフィルターに背後から光をあてて「黒色」を表現していますが、バックライトは点灯した状態なので、同じ黒でも「漆黒」を表現する事はできません。
しかし有機ELディスプレイは、素子を消灯する事で黒色を表現するため、漆黒が表現できる事から画面全体で明暗のくっきりした表現が可能ですが、素子を消灯して表現する事が消費電力の低減・省エネ化に繋がり、バッテリーの持ち時間が長くなる副次的なメリットが生じます。
当然、1回のバッテリーの持ち時間が長くなれば、バッテリーを「フル充電サイクル」(※)として考えた場合、充放電で100%を繰りかえす頻度も減る事から、バッテリーの寿命そのものも長くなると考えられます。
まずはiOS13をダウンロード~インストールします。
「設定」→「画面表示と明るさ」と進み、「ライト」「ダーク」を指定する事で切替えます。
また、ライト・ダーク選択で、「自動」をONにすると、オプションで、ダークモードのON・OFFのタイミングを任意に設定する事が可能です。
「日の入から日の出まで」を選べば、昼夜で自動的に表示が変わりますし、カスタムスケジュールにした場合には任意のタイミングでON・OFFを設定する事ができます。
なお、事例ではライトを午前4時、ダークモードを午前4時1分に設定していますが、これをしなくても「自動」をONにしなければ、手動で設定したままずっとダークモードにする事ができます。
「設定」→「壁紙」で、ダークモードON時の壁紙の明るさを設定できます。
「ダークモードで壁紙を暗くする」をONにすると、ロック画面・ホーム画面の明るさが変わります。
この機能は、ダークモードに連動していますので、「暗くする」に設定してあれば、自動的に壁紙の明るさを抑えた少し暗めの画面になり、ライトモードに切替われば壁紙の明るさも自動的に復帰します。
実際に、ライトモードとダークモードに設定したホーム画面はこうなります(iPhoneの壁紙使用時)。
明暗が反転して黒い部分が増えていますので、有機ELパネルではその分だけ素子の発光が抑制され省エネに繋がりますが、どうせなら真っ黒な背景にすれば、さらに省エネ効率があがりそうです。
拝見を真っ黒にする事で、壁紙をダークモードにするよりもさらに省エネになるはずです。
設定方法は簡単です。
1.まず、カメラを塞いで真っ暗なにして写真を撮影する。
2.その真っ黒な画像を壁紙に指定する。
暗いとはいえ、赤色やオレンジ色の壁紙を表示すれば、その分だけ素子は発光しますので、真っ黒で背景部分では素子が発光しない黒壁紙が最も省エネ効果が高いと言えます。
こちらは、2018年11月7日~8日に行われた「Android Dev Summit」において、Googleが示した有機ELディスプレイにおけるダークモード(ナイトモード)の省エネ効果に関するデータですが、有機ELパネルでは、ナイトモードによる節電効果が63%もあったとしています。
比較のために表示しているiPhone 7(液晶パネル)では全く省エネ効果がなかったとしているのと対照的です。
ここまで見てきたように、ダークモードやナイトモードは、夜間の発光を抑制するため、見やすく目にも優しいばかりでなく、黒色を素子の消灯で表現する有機ELディスプレイでは、大きな省エネ効果が期待できます。
Googleのデータももちろんですが、前述の真っ黒な背景のホーム画面にしてから、筆者のiPhone XSは明らかにバッテリーの持ちが改善されたという印象を持っています。
せっかくの省エネ、バッテリー長持ち、引いてはバッテリー寿命の延命にも繋がるダークモードを、手動あるいは自動で切替えて夜間だけに利用するのは勿体ないです。
正式なデータはありませんが、24時間常にダークモードにしておいた方が、省エネ効率が上がる事は間違いありませんので、筆者は、24時間ずっと「真っ黒背景」と「ダークモード」に設定しています。
iOS13は、iPhone 6s/6s Plus、iPhone SE以降の各モデルでアップデートが可能で、ダークモードも対象モデル全てで利用でき、夜間でも見やすく目に優しい…といった点は、iPhone 6s/6s Plus~iPhone 7/7Plus、iPhone XR等の液晶ディスプレイ搭載モデルでもその効果が得られます。
しかし、「省エネ」「バッテリーの持ち」という部分では、iPhone XS/XS MAX、iPhone X、iPhone 11 Pro/11 Pro MAXの有機ELディスプレイ搭載モデルでしか、その効果は得られないようです。
引用元:GIZMODE
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