ソフトバンクは2021年7月14日、eSIMの提供を始めました。
eSIM(embedded Subscriber Identity Module)とは契約者の情報が書き込まれたSIMカードを機器に直接組み込む形態を指します。物理SIMのように“挿し替える”という概念がなく、専用のWebサイトや端末から申し込めるサービスがほとんどです。
プロファイルのダウンロードだけで済むケースもあり、初期設定の簡易さも特徴です。
またeSIMがあればデュアルSIMを利用する事も可能です。
デュアルSIMの活用方法は様々ですが主な方法は
・1 つの電話番号を仕事用に、別の電話番号を個人用の通話に使う。
・海外に旅行した際に現地のデータプランを追加する。
・音声通話プランとデータプランを別々にする。
注意点としては、ユーザー側がeSIM対応端末を用意する必要があるほか、eSIMでは一部のサービスが使えない場合があるとのこと。動作確認済みの端末は次の通りです。
iPhone XS / XR 以降のiPhone
Google Pixel 4 以降のPixelシリーズ
ソフトバンクはユーザーが申し込む際にeSIMとUSIMカードのどちらかを選べるようにします。また、オンライン本人確認システム=eKYC(electronic Know Your Customer)を使い、eSIMで新規契約する場合、申し込み後にUSIMカードの到着を待つ必要がなく、最短1時間ほどで開通が完了できるとしています。
なお、すでにソフトバンクの料金プラン「メリハリ無制限」「ミニフィットプラン+」「スマホデビュープラン」を契約している場合、店頭でeSIMへの切り替えが可能です。
現在の菅政権では携帯電話料金引き下げと、競争促進を進めています。
その内の政策の一つとしてあるのが「eSIMの促進」で、携帯大手3社にスマートフォン向けeSIMサービスの提供を「2021年夏頃を目途として導入することが適当」としているほか、フルMVNOではないMVNOでもeSIMによるサービスの提供ができるよう、遠隔でSIMの書き換えができるRSP(Remote SIM Provisioning)機能を開放するように進めております。
そうしたことから携帯大手もeSIMへの対応を進めるに至ったといえますが、それでも大手3社の“虎の子”ともいえるメインブランドはeSIM対応が打ち出されていませんでした。そして今回やっとその重い腰を上げソフトバンクがあげたといった状況です。今後auとドコモがどのように動き出すかも注目ですね。
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