iPhoneストレージは64GBで充分?容量不足を解消する方法

[公開日:2019/01/09]
筆者: 梅田店

iPhoneを購入する際に気になるのがストレージの大きさです。

『最近はiPhoneが扱うデータ量も増加の一途を辿り、カメラ性能の向上もストレージをより多く圧迫する要因になっており、iPhoneのストレージは最少容量64GBでは不足するため、最低でも128GB以上のモデルを購入すべき…。』

そんな、ストレージ選びの通説に対して、米メディアによって、iPhoneのストレージは64GBあれば充分と考えるユーザーが大多数であるという調査結果が発表され話題となっています。

現行のiPhone 11シリーズでは、iPhone 11・iPhone 11 Pro・iPhone 11 Pro MAXの3モデルがラインナップされますが、いずれも最小ストレージは64GBモデルです。

2番目のストレージ容量は、iPhone 11で128GB、11 Proと11 Pro MAXでは256GBが用意されています。

果たして、iPhoneストレージは何GBを選べばよいのでしょうか。

今回は、その調査結果を踏まえながら、実際に64GBモデルを使用する筆者の意見も交えつつ、64GBのストレージでも不足を感じない使い方のコツなどをご紹介してみようと思います。

米ユーザーの6割近くが64GBで充分と回答

こちらは、Apple製品関連の話題に特化した米メディア「iMore」が、iPhoneユーザーに対して実施した調査で得られた回答の集計です。

それによれば、なんと、総投票数925人のうち、59.03%のiPhoneユーザーが、「64GBストレージのiPhoneを所有しており(ストレージは)それで充分だ」と感じていると回答しています。

それに対して、「128GB以上のストレージが必要だ」と回答したユーザーは32.97%で、その差は26.06%となっています。

さらに、「64GBモデルを所有している人のうち、もっと多くのストレージが必要だ」と回答したユーザーは、僅か8%に過ぎませんでした。

実数に変換してみると、925人中、

・64GBを所有し、それで満足している人は:546人
・128GB以上のストレージが必要と考える人:304人
・64GBを所有しているがもっと多くのストレージが必要と考える人:74人

Apple関連に特化したメディアの読者に対して925票の投票結果を得ているので、調査結果にはある程度の信憑性があると思われますが、実際に、筆者の周囲のiPhoneユーザーに聞いてみても、やはり64GBで充分という声が多かったでした。

『iPhone 7で128GBを購入して3年間使用、今年iPhone 11 Proを購入したが、128GBも必要ないと実感したので、64GBモデルを購入した』(知人A氏談)

『基本2年に1回iPhoneを購入するが、最小ストレージが16GB・32GBのモデルでは64GB・128GBモデルを購入していたが、最小ストレージが64GBになってからは64GBモデルを購入しているが不足は感じない』(知人B氏談)

『写真をクラウド保存するようになってから、64GBモデルで充分と感じるようになり、iPhone 11も64GBモデルをチョイスした』(筆者嫁談)

さらに筆者自身も、今年のiPhone 11シリーズの購入を見送り、iPhone XS(64GB)を使用していますが、やはり写真をクラウド(Amazon Prime Photo)に保存し、音楽もサブスク利用で端末に保存しなくなった事で、全く不足は感じる事はありません。

「iMore」の調査では、そうしたストレージ容量のやり繰りなどについては一切データがないので、調査に回答した米ユーザーが、どうのように最小ストレージで不足なく利用しているのかは定かではありませんが、少なくとも、現在において、音楽データをダウンロードして端末に保存している人はあまり多くないでしょうし、であるならば、写真や動画もiPhone本体に保管しない工夫をしていても不思議はないように思います。

まずはiPhoneストレージの利用状況を確認してみよう

 

使用中のiPhoneのストレージの状況は、「設定」→「一般」→「iPhoneのストレージ」から確認する事ができます。

こちらは、筆者のiPhone XSのストレージの状況ですが、現在、64GB中19.8GBを使用し、空き容量は約44GBある事になります。

色付きのグラフを見ると一目瞭然ですが、黄色で示される「写真」のデータがほとんどありません。

写真は、そのほとんどをクラウドにアップしてしまい、iPhone本体からは削除してしまうため、ほとんどストレージを食う事はありません。


ストレージを多く占めているのは、日々利用するSNS系が上位で、ゲームデータをiPhoneに保存するゲームが大きな割合を占めているのが特徴です。

その次辺りにくるのは、「Amazon Prime Video」や「YOUTUBE」等の動画系、マップ「Google Map」、フリマ「メルカリ」など、定番のアプリがストレージを食っていますが、これらは、可能な限りメモリーデータをマメに削除するようにして、ストレージを食わないよう気を付けていますが、特に神経質になる事はなく、気づいた時に削除する程度で、64GBのストレージでも充分に余裕のある利用が可能です。

iPhoneのストレージの空き容量を増やす方法

iPhoneのストレージは、実は、ちょっとした管理で空き容量を増やす事ができます。

例えば使わなくなったアプリを削除するだけでもかなり大きな領域を回復する事ができますし、容量を食いやすいエンタメ系のコンテンツデータに気を配るだけでも、かなりストレージの空き容量は違ってくるものです。

使っていない不要なアプリを削除する

 

一口に「使わないアプリを削除する」といっても、方法は2通りあります。

ホーム画面のアイコンを長押しして「×」からアプリそのものを削除する方法は一般的ですが、「設定・一般・ストレージ」内からは、アプリそのものは削除するけれど、データは残しておく事ができます。

つまり、一旦アプリを削除してアプリ自体のデータをストレージからは無くしますが、それまでのデータは残してあるので、アプリを再インストールすれば、そのデータを反映して、「続き」として利用・プレイできる便利な方法です。

事例の画像は、筆者のiPhoneの「Podcast」アプリの状態で、ほとんど使わないので、アプリを削除してデータだけを保存した状態にしてあります。

アプリを削除する事で、アプリ自身のサイズ42.2MB分がストレージから削除され、残ったデータ549KB(0.54GB)の容量の身になる事で、ストレージの空き容量を作り出しています。

普段あまり使わないが、いずれ使う可能性があり、その際には継続データを使いたい場合には、同様に、データだけを残してアプリ本体を削除することができます。

さらにこの操作を複数のアプリに対して一斉に実施するのが「非仕様のAppを取り除く」機能です。

この機能は、一定期間使用されていないアプリに対してApp本体の削除を行いますが、データを残しますので、使いたくなったらアプリ本体を再インストールする事で、普及させる事ができます。

これらの機能を利用して、アプリを残すか、アプリだけ削除してデータを残すか、アプリもデータも全て削除するか…の3通りでアプリの整理が可能です。

クラウドサービスを利用して保存データを減らす

 

「Google Photo」や「Amazon Photo」等の写真保存ができるクラウドサービスを使う事で、iPhone本体に保存される写真や動画を減らす事で、ストレージの空き容量を増やす事ができます。

「Google Photo」は、iPhoneユーザーでも利用可能な無料のクラウドサービスで、写真・動画を容量無制限で保存できます。

「Amazon Photo」は、本来はPrime会員向けの有料サービスですが、Prime会員であれば追加料金なしで、写真・動画を容量無制限で保存する事ができます。

クラウドサービスとしては、「iCloud」がiPhoneユーザーにはなじみ深いですが、iCloudの場合は、無料で利用できるのは5GBまでですので、写真・動画を保存すればすぐに容量不足に陥ってしまい、それ以上の容量を利用する場合には有料となります。

iCloudを有料で利用しても問題ありませんが、せっかく、無料+無制限のクラウドがあり、いずれもアプリから、保存もダウンロードも可能ですし、複数のデバイスからアクセスでき共有できる非常に便利なサービスですので、使わない手はありません。

写真と動画をクラウドに避難させるだけでも、かなり大きな空き領域を確保する事ができます。

音楽データを端末保存せずにストリーミングのみで楽しむ

 

音楽好きのユーザーは、おそらく、お気に入りの音楽を保存しているはずですが、音楽データも馬鹿にならない大きさですので、あまり保存曲数が増えてくるとストレージを圧迫します。

Apple Musicはもちろんですが、「Amazon Music」「Spotify」等の音楽配信サービスを利用し、音楽をストリーミングのみで利用するなら、ストレージには影響はありません。

どのサービスにもダウンロード機能があり、ダウンロードした楽曲はいつでも好きな時に視聴できるので人気ですが、ストレージ容量を優先的に考えるなら、音楽はストリーミング再生のみで利用する方がベターです。

メールやメッセージのストックをクリアする

EメールやSMSメッセージなども、過去データが増えるにつれストレージを圧迫します。

大切な人からのメールやメッセージは全て保管しておきたいと思う気持ちも分かりますが、ストレージ容量を優先すれば、そうした過去データもできるだけ削除するようにした方が空き容量を確保する事に繋がります。

アプリのキャッシュデータを削除する

アプリは、所定の動作を繰り返す際に、素早くアクセスできるように過去のデータを残す機能があり、これをキャッシュといいます。

キャッシュを保存するアプリの代表的なものには、以下のアプリがあります。

・Safari…iOSデバイス向けのインターネットブラウザです
・Twitter…SNSの代表格
・Facebook…同上
・LINE…日本人ユーザーのほとんどが使っていると言われる無料通信アプリ
・Google Map…Googleが提供するマップアプリ

これらのアプリのキャッシュの削除方法は、過去記事にて詳細を解説していますので、参照してください。

iPhoneも年末の大掃除、不要なキャッシュを削除してサクサクに


今回は、上記以外でキャッシュを溜めやすいアプリのキャッシュ削除の方法を解説致します。

■YOUTUBE

「YOUTUBE」は、言わずと知れた無料動画サービスですが、日々、利用してゆく中で次第に検索履歴が溜まってゆきますので、時々、検索履歴を削除してやる必要があります。

その方法は、YOUTUBEアプリを開き、ページ右上の「検索(虫メガネマーク)」へ進み、表示された検索履歴を左にスワイプする事で、右端に「削除」が現れますので、不必要な履歴を削除します。

パソコンからなら「すべての検索履歴を削除」から一括削除が可能です。

iPhoneストレージ まとめ

今回は、iPhoneストレージは、現行モデル最小の64GBで充分ではないか…というテーマで、米メディアのiPhoneユーザーへのアンケート調査の結果等も踏まえて考えてみました。

実際、筆者や筆者の周囲のiPhoneユーザーの多くが、64GBで充分、あるいは、以前は128GB以上を使っていたが最新モデルでは64GBを購入しており、アンケート結果は日本でも同傾向があるように思えました。

もちろん、キャッシュや履歴の管理をせずに放置すれば、あっという間にストレージに余裕はなくなってしまうのは勿論ですが、ちょっとしたことに注意を向け、面倒くさがらずに管理する事で、64GBモデルでも日々の使用に支障をきたす事はまずありません。

実際、筆者は、iPhone XSを2018年9月から使用していますが、未だ、ストレージ不足と感じた事は1度もありませんし、ストレージ管理を面倒と思った事もありません。

現行iPhone 11の64GBと128GBモデルの価格差は5,000円に過ぎません。

iPhone 11 Proの場合は、64GBと256GBで16,000円の差があります。

16,000円の差は少々考えてしまいますが、5,000円差であればあまり気にならないかもしれませんので、iPhone 11は128GBを購入しても良いのかもしれませんが、iPhone 11 Proは、64GBでよいのかもしれませんね。

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