ダイワンテレコム池袋東口店修理スタッフの浅原です。
今回ご紹介するのは、「リンゴループ」と呼ばれている症状についてです。
実際に経験したことがある方、話には聞いたことがある方、全然わからないという方、iPhoneを使用する際には是非知っておいて欲しい症状です。
正式な名称という訳ではありませんので呼び方はそれぞれかと思いますが、まずはどのような症状であるかを説明いたしますね。
電源を入れた時、起動前のiPhoneは画面中央にAppleのマークが表示されます。
その後にパスコードの画面やホームの画面が表示される訳ですね。
しかし、このAppleのマーク表示から先に進まずに起動しない症状が「リンゴループ」と呼ばれている症状なのです。
再起動をしているような点滅をするパターンもありますし、ずっと点滅せずに表示され続けている場合もあります。
どちらも正常に起動しないという点では同じです。
この症状になってしまった場合、基本的には本体操作は何もできません。
iPhoneを動かすシステムであるiOSが起動していない状態ですので、この症状を改善しない事にはiPhone自体を操作する事ができないままなのです。
ということは、リンゴループが発生してからではデータのバックアップを取る事もできなくなってしまうのです!
ホームボタンを押しても、起動前の状態のiPhoneではホーム画面が表示される事もないですし、電源ボタンを長押ししても電源を切る為のスライドボタンも表示されません。
しかし、物理ボタンによる強制再起動は有効な場合がありますので電源を切る事はできるかもしれません。
強制再起動後にボタンを押し続ける事で、電源を落とす事ができます。
強制再起動に関する記事は、過去の記事でご紹介しておりますので
「各iPhoneの強制再起動とリカバリーモードの方法まとめ!」
をご覧になってみてください。
※ここで、一つ注意があります。
iPhone7以降の新しい機種では、カメラやホームボタンに不具合が発生した場合に、通常よりも極端に起動が遅くなる事があります。
リンゴループと勘違いして、起動中に強制再起動をする事でシステムを破損させてしまう可能性があります。
また、強制再起動は本体に負担をかけることになるので、症状を悪化させてしまう可能性もあります。
どのような事でリンゴループの症状が発生するのか、いくつかの原因をご紹介いたします。
本体へ対する衝撃により内部のロジックボード(本体基盤)が物理的にダメージを受けてしまった場合に症状が発生する事があります。
この場合は、衝撃が強すぎると電源が入らない等の致命的な不具合となる場合もあります。
衝撃による内部のケーブル断線などの影響でショートしてしまう事も考えられます。
また、水没や水濡れが原因の場合も本体の不具合へと発展してしまいます。
このような物理的な破損やロジックボードの不具合が原因と考えられる場合は故障個所を修復しないと直らない事があります。
バッテリーの劣化や故障により、電力が不安定になる事があります。
このような状態になりますと、予期せぬシャットダウンが起こる事があります。
アップデートなどの重要な処理をしている時に電源が落ちてしまうと、システム自体が破損してしまう可能性もあるのです。
システムが破損したままでは、iPhone自体も正常には起動しなくなってしまいます。
本体側にダメージが無くシステムの破損が原因でリンゴループになってしまった場合は、システムの修復をする事で正常に起動するようになる可能性があります。
バッテリー以外にもiPhone内部には多くの部品が組み込まれています。
落下などの外圧や衝撃によって、これらの部品が不具合を起こしてしまう事があります。
リンゴループを引き起こしやすい部品はいくつかありますが、一番多いのはフロントカメラです。
フロントカメラ部品を取り外すor正常な部品に交換すると正常起動します。
フロントカメラや、その他交換できる部品が原因でしたら、当店にてリンゴループの修理が可能です。
手動アップデートや夜間の自動アップデートをしている時に、iPhone本体の電源が落ちてしまったりネットワークが切断されてしまったとします。
ファイルをダウンロード中に失敗となった場合は、続きから正常に作業が再開されれば問題は無いでしょう。
しかし、ファイルにエラーを含んだままダウンロードを完了しアップデートまで実行されてしまうと、不具合が発生してしまう事があります。
この場合も、単純にファイルの破損が原因であるならば、システムの修復をする事で正常に起動する可能性があります。
内部の容量が足りなくなると、ストレージがいっぱいですというメッセージが出ることがあります。
容量が足りなくなると、アップデートもできませんし、データを保存する事もできなくなってしまいます。
そのまま使い続けて、容量が無くなってしまった場合は、本体自体が起動しなくなる可能性もあります。
あまり詳しくは書きませんが、脱獄と呼ばれるものですね。
iPhoneは精密機械ですので、内部でどのような事が起こっているのか、どのような不具合が発生しているのかは分からない部分もあります。
実際に、急に使えなくなったという報告もあります。
結論から書きますと、「直る可能性はあります。」
一言でリンゴループと呼んでも、直る可能性のある症状の軽いものから直す事のできない致命的なものまで、いくつかの段階があるからです。
一時的な起動エラーが原因であったり、システムの破損であったり、ロジックボード(本体基盤)の破損であったりと、原因は様々です。
その中でも、システムの破損などが原因と考えられるリンゴループは直る可能性が比較的高いと言えます。
逆に、本体の損傷などの原因は起動不可能の一歩手前という症状でもあるので復旧できる可能性は低くなってしまいます。
リンゴループの状態では電源オフのスライダースイッチが表示されませんので、物理ボタンを使っての強制再起動によって電源を切る事になります。
強制再起動後にボタンを押し続ける事で電源オフとなります。
強制再起動については、各機種での方法をまとめておりますので
「各iPhoneの強制再起動とリカバリーモードの方法まとめ!」
こちらの記事を確認してみてください。
電源を落とした後は、しばらくそのままで本体内部の電気を完全に放電させると良いかもしれません。10分程時間を置いて、再度電源を入れてみると良いでしょう。
症状が軽い場合ですと、この方法でリンゴループから抜け出せる事もあります。
アプリが原因であったりする場合は、この方法が有効かもしれません。
iOSの標準のアプリのみを起動させるシンプルな診断モードです。
音量アップボタンを押したまま電源を入れる事でセーフモードの状態にする事ができるのですが、この方法も症状が軽い場合に有効な手段となります。
バッテリーや、交換可能な部品の不具合がリンゴループの原因でしたら、当店でリンゴループを直すことができます。
強制再起動、セーフモードでの起動で改善できなければ、ぜひ当店にご相談ください。
本体の破損以外が原因であるならば、この方法が一番復旧の確率が高いかもしれません。
ただし、この方法にはiTunesがインストールされたコンピュータが必要となります。
システムの破損が原因でのリンゴループは、正常なシステムに上書きする事で改善される事があります。
しかし、写真や連絡帳などのデータを残したまま更新する方法と、全てのデータを削除して初期化する復元の方法がありますので、間違えずに作業をする必要があります。
システムの更新については、
「各iPhoneの強制再起動とリカバリモードの方法まとめ!」
こちらのページのリカバリの項目にまとめてありますのでご覧になってください。
幸いにもリンゴループから抜け出して正常に起動した場合は、バックアップを取る事を強くお勧めいたします。
再びリンゴループが発生した時に、同じように復旧できるとは限らないからです。
確実に防ぐというのは難しい事ですが、確率を下げる事や対応策を用意しておく事はできると思います。
バックアップを取るということは、何かがあった時にその時点に戻す事ができるという事です。
リンゴループに限らず、本体の致命的な破損や水没の時にもバックアップが残してあればある程度の期間は戻す事が可能になるのです。
アップデート中に電源が落ちないようにしっかりとコネクタを繋いだり、ネットワークが途切れないようにするなど気を配る事で、システムの破損が原因での不具合を防ぐ事も可能となってきます。
液晶画面などが破損しているまま使い続けていると、隙間からホコリや水分が内部に侵入してしまいます。
内部に異物が入り込んでしまいますと、本体の故障へと繋がってしまいますので故障個所は早めに直すと良いかと思います。
長くなってしまいましたが、リンゴループに限らず様々な症状でお困りの場合は
iPhone修理の【ダイワンテレコム池袋東口店】にご連絡くださいませ。
ご予約なしでも、営業時間ギリギリのご来店でも、可能な限りの対応をさせていただきます!
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました!