iPhoneのキャッシュを削除する手順は?アプリ毎のキャッシュクリア方法

[公開日:2019/12/31]
筆者: 渋谷店

日々、iPhoneを使っていると、妙な違和感を感じる事があります。

⦁アプリの起動や動作の切換えなどでモタモタして、ユーザーの感覚とのズレが生じる
⦁全体的に動作が重く、もっさりした感じになる

そんな症状の原因は、アプリに蓄積したキャッシュのせいかもしれません。

今回は、年末の大掃除シーズンと言う事で、iPhoneもすっきりと新年を迎えましょう…という事で、iPhoneも大掃除、キャッシュのクリア方法について解説します。

そもそもキャッシュってなんだ?

キャッシュとは、Cache(貯蔵庫)と書く通り何かを貯蔵しておく事、あるいは、貯蔵されたものを表します。

iPhoneブラウザである「Safari」の場合(パソコンやAndroidスマホも同じです)、一度利用したデータを再び使用する際に、素早くアクセスできるようにするため、より高速に取り出せる記憶領域に保存しておく事、あるいは、保存されたデータを指します。

簡単に言ってしまえば、一時的なメモと言えるかもしれません。

例えば、一度訪れたレストランに、料理がとても美味しかったので今度のクリスマスに予約して再訪問したい…と思った場合に、店名や住所・電話番号・地図等のメモが残っていれば、最初から調べ直すよりも、予約もスムーズですし、訪問する際にも道に迷う事がありません。

美味しかった料理の名前や、ソムリエが勧めてくれた絶妙なマッチングのワインの銘柄なども分かっていれば完璧です。

それと同じで、SafariがどこかのWEBを閲覧しようとした際に、過去の訪問データが残っていれば、すんなりアクセスできると言う事で、WEBに限りませんが、そうしたデータを残しておく事は、日々のiPhoneの利用の上では快適性に非常に影響があります。

いちいち、全てを調べ直していたらiPhoneでのWEB閲覧はもっと使い勝手が悪いはずです。


また、LINE トーク、TwitterやFacebook、Google Mapなどにも蓄積したキャッシュをクリアする機能があります。

キャッシュの貯まり過ぎはiPhoneの動作を遅くする

iPhoneを快適にするはずのキャッシュですが、反面、デメリットもあります。

「これはキャッシュに残す」「これは残さない」の判断はiPhoneにはできませんし、将来、どのデータを再利用するかなんてiPhoneのオーナーだってわかりませんので、蓄積したデータの中には、二度と使用しないデータも含まれています。

そうした不要データを含むキャッシュが徐々に蓄積していくと、iPhoneストレージを圧迫することとなり、iPhone本体やアプリの動作に影響が出て、動きが緩慢でサクサク感がなくなり、ユーザーはイライラ感が募ることになってしまうため、普段は蓄積する事で役立つキャッシュですが、時々はキャッシュを削除して重い荷物を降ろさせてやることが必要になります。

これを、キャッシュクリアといいます。

ただし、あまりキャッシュクリアを頻繁に行う事は、キャッシュ本来の目的である、データの再利用ができなくなる事によるデータアクセスに時間がかかるようになってしまう場合があるので注意が必要です。

iPhoneのキャッシュクリアの方法

キャッシュがどういうものか、iPhoneがキャッシュをため込む理由や、時々はクリアした方が良いことが分かったので、ここから先は、iPhoneの主要なアプリごとのキャッシュのクリア方法をご紹介します。

Safariのキャッシュを削除する方法


iPhoneの標準ブラウザ(WEBを閲覧するソフト)であるSafariには、日々、膨大なキャッシュが蓄積されています。

普段は、2回目以降のアクセスをスムーズにするのに役立っていますが、あまり多くなりすぎると、iPhoneの動作をスポイルする要因になってしまいますので、「あれ?ちょっと動作が遅い?」と感じたら、キャッシュクリアを試みると改善が見られるかもしれません(※)。

⦁ iPhoneの動作の悪化の要因はキャッシュばかりとは限らないため、キャッシュクリアによって必ずしも動作改善が見られない場合もあり得ます。その場合には、他の改善方法による対処が必要になります。

キャッシュクリアの方法は簡単です。

「設定」→「Safari」と進み、「履歴とWDBデータを消去」をタップします。

「履歴とWDBデータを消去」の確認画面からキャッシュクリアを実行します。

キャッシュクリアを実行すると、これまで蓄積していたデータがなくなるため、全てのアクセス先に対して「初訪問」となり、気持ちページを開くのに時間がかかる等の影響が出る場合があります。

LINEのキャッシュを削除する方法

LINEを使っている際にもキャッシュ(一時的なデータ)が保存されていきます。

このキャッシュは、画像などのデータの再読み込みを高速化するためのデータですが、あまり多く溜めすぎると、動作に影響するのはSafariと同じですので、LINEの動作が遅いと感じたらLINEのキャッシュデータの削除を行いましょう。

LINEトークのキャッシュデータを削除するには、まず「LINE」を開き、「ホーム」→「設定」(ページ左上の歯車マーク)と進みます。



さらに、設定画面から「トーク」→「データの削除」へ進みます。



最上部の「キャッシュデータ」にチェックが入っている事を確認し、最下部の「選択したデータを削除」をタップします。

確認画面で「データを削除」を実行します。

「キャッシュデータ」の削除を行っても、トークの内容が失われる事はありませんが、トークで受信してから一度も開かないまま保存期間(2週間)を経過してしまったままで「キャッシュデータ」の削除を行った場合、開かないままのデータは失われてしまうので注意が必要です。

「キャッシュデータ」の削除を行う前に、一度も開いていないデータ(画像や動画など含)がないか確認する事をお勧めします。

なお、上記LINE「データの削除」画面で、「すべてのトーク履歴」がありますが、これを指定して削除すると、全てのトークの履歴(過去の会話)が全て消えてしまうので、要注意です。一旦削除したトーク履歴を復元する事はできません。

Twitterのキャッシュを削除する方法

Twitterにもやはりキャッシュが蓄積してゆきますので、時々は溜まったデータをクリアする必要があります。

Twitterのキャッシュクリアは、以下のように実行します。

「アカウント」→「設定とプライバシー」へ進みます。



続いて、「データ利用の設定」→「メディアストレージ」および「ウエブサイトストレージ」へ個別に進みます。



「メディアストレージ」および「ウエブサイトストレージ」各々のストレージごとにキャッシュを削除します。

Facebook・Instagramのキャッシュをクリアするには

Facebookにもキャッシュは溜まってゆくのですが、残念ながらFacebookアプリにはキャッシュをクリアする機能がありません。

そのため、Facebookのキャッシュをクリアするには、アプリの削除~再インストールしか方法がありません。

インスタグラムも同様で、アプリ削除~再インストールでキャッシュをクリアする事ができます。

Google Mapのキャッシュを削除する方法

Google Mapも使用を重ねてゆくとキャッシュが蓄積してゆきますので、動作がもっさりしてきたと感じたらキャッシュクリアが必要です。



Google Mapアプリの画面左上の「三」から「設定」に進みます。



さらに、「概要、利用規約、プライバシー」→「アプリのデータを消去」でキャッシュクリアを実行します。

iPhoneのキャッシュクリア まとめ

iPhoneはとても便利ですが、快適に利用するためのキャッシュやクッキーを保存している事は普段は忘れがちです。

でも、それでいいのだと思います。

iPhoneの動作が緩慢になったな、アプリや動作の切換えがサクッと進まない場合などに思い出してみてください。

でも、どのタイミングでキャッシュクリアすればいいの?と思いますよね。

キャッシュを削除するのに適したタイミングや目安は?

本記事ではずっとiPhoneの動作が遅く感じたら…、とか、アプリの切換えがサクっと進まなくなったら…等と言っていますが、そんな感覚的なことではなく、何らかの数値的なキャッシュクリアのタイミングや、その目安はないものでしょうか。

実は、あります。

設定画面のストレージ管理でSafariなどのアプリのデータ量を確認する事ができます。



「設定」→「一般」→「iPhoneストレージ」に進み、ページを下へスクロールします。



ストレージに占める割合の大きいアプリから順に並んでいますが、例えば、「Safari」を選び、「WEBサイトデータ」を確認します。

事例では、iPhoneストレージに、Safariのデータが「220.3MB」保存されていると表示されており、さらに詳細画面では、書類とデータに「220.3MB」と表示されていますが、これは、Safariアプリ自体の容量と、キャッシュの合計となります。さらに、WEBサイトデータが575.9MB保存されています。



この状態から、「Safari」の項でご紹介した方法でキャッシュクリアしてみると、「書類とデータ」は220.3MB→164.5MBに減少、「WEBサイトデータ」は、575.9MB→0KBに減少しています。

つまり、220.3-164.5=55.8MBがSafariアプリの本来のファイルの大きさと言う事になります。



もちろん、数百MB程度で頻繁にクリアする必要はありません。

逆にキャッシュが全くない状態が続けば、WEBにアクセスするたびに読み込み量が多くなり、それは、データ通信を余計に消費する事にもなりますので、月間のデータ容量を有料で購入しているモバイル通信では、容量を無駄に消費する事にもなりますので、ある程度キャッシュが溜まって、端末の動作が遅くなるようになってからクリアした方が良いでしょう。


今回は、iPhoneのキャッシュ削除について解説しましたが如何でしたか?

キャッシュクリアは、全てのアプリを一括でクリアする事はできず少々手間がかかりますが、ちょうど年末で「大掃除」の季節ですので、iPhoneも1年間のスス払い(キャッシュクリア)をしてみては如何でしょうか

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