iPhone修理ダイワンテレコム梅田店です。
新型コロナウイルス感染症は日本を含む世界各国で猛威を振るっています。
コロナウイルスはその性質上アルコールや一般に出回るせっけん、ハンドソープによる洗浄が非常に有効とされており、感染対策として手洗いの徹底や、普段から触れる機会の多い箇所の消毒が推奨されています。
そんな中、日常からよく触れる「スマートフォン」の消毒を行う方法や、除菌用品に注目が集まっています。
当記事では、iPhone ・ Androidスマホの正しい除菌方法・消毒方法を紹介します。
(この記事は2021/5/15に更新しました)
iPhoneやAndroidなどのスマートフォンは、現代人には欠かせないアイテムです。
家の中にいても、外出中でも、仕事に暇つぶしに、肌身離さず持っておきたいスマートフォンですが、手で持って操作するために非常にウイルスが付着しやすいアイテムであると言えます。
米国立アレルギー感染研究所の研究者が発表した論文において、新型コロナウイルスが感染力をもった状態で生き続ける「寿命」が報告されています。
ウイルスがいる場所 | ウイルスが生存する時間 |
空気中 | 3時間 |
銅の表面 | 4時間 |
ボール紙の表面 | 24時間 |
ステンレスの表面 | 2~3日 |
プラスチックの表面 | 2~3日 |
また、別の論文では「コロナウイルスがガラスやプラスチックの表面では数日間感染力を保ったまま生き続ける」との報告があります。
しかしその一方で、エタノール(アルコール)を使用した消毒手順を行うことで1分以内で新型コロナウイルスを消毒できるとも報告されています。
iPhoneやスマートフォンの表面はガラス・ステンレス・プラスチックなどで構成されているため、消毒を行わない場合、数日間にわたってウイルスが生存してしまうことになります。
そのため、アルコールを用いた消毒を正しい手順で行うことで、新型コロナウイルス感染予防に非常に大きな効果が期待できます。
アイフォンやスマートフォンをアルコール消毒する際には、正しい手順で、正確に行う必要があります。
何故かというと、スマートフォンは精密機器のため水分に非常に弱くなっていますが、アルコールなどの薬品類には真水よりもさらに弱くなっています。
間違った手順でスマホのアルコール消毒を行うと、スマホが「水没」して、最悪電源がつかないなどの症状を引き起こしてしまいます。
スマホの消毒を正しい方法と手順で行うことで、新型コロナウイルス予防を実施しましょう。
iPhoneの消毒方法は、アップルが公式サイトにて詳細なお手入れ方法を公開しているので、それに則って消毒を行います。
以前まで「アイフォンはアルコール消毒を行ってはいけない」とされていましたが、新型コロナの流行に伴ってアップルがアルコール消毒を「解禁」したという経緯があります。
iPhone 5から、iPhone 12シリーズなど、すべての機種で、ほぼ同様の手順でアルコール消毒を行います。
使用するもの
・消毒用エタノールまたは無水エタノールを70%に希釈した水溶液
・市販の液晶クリーナー・やわらかい布 など
※上記2点は70%イソプロピルアルコール(イソプロパノール)を含んだワイプなどでも代用可 漂白剤が入っているものは不可
・乾いたやわらかい布(目の細かいタオルや眼鏡拭きなど)
消毒に用いるアルコールは、市販の消毒用アルコールか、無水エタノールと水道水を3:7の割合で希釈した、エタノール水溶液です。
無水エタノールを水と混ぜる場合、エタノールの割合が多すぎたり少なすぎたりすると、消毒する能力が薄れてしまうので、なるべく3:7となるよう気を付けましょう。
水溶液ができたら、小さな霧吹きスプレーなど、少量だけ水溶液を出せるようなものに入れておきます。
エタノールをしみ込ませる布は、エレコムやサンワから発売されている液晶用のクリーナーや、眼鏡拭きのようなやわらかい布を使用します。
目の粗いタオルやティッシュは、液晶画面に微細な傷をつけてしまう可能性があるため、なるべく使わないようにしましょう。
また、70%イソプロピルアルコール(イソプロパノール)を含んだワイプなどがある場合、消毒エタノールや液晶クリーナー、やわらかい布の代用として使うことができます。
ただしイソプロパノールはエタノールよりも手がかぶれやすいので、手袋などを着用したうえで使用してください。
手順1
除菌を行うiPhoneの電源をあらかじめ切っておきます。
また、充電ケーブルやイヤホンなどのケーブル類をすべて取り外します 。
手順2
70%エタノールや消毒用エタノールを、液晶クリーナーかやわらかい布に少量しみ込ませます。
この時にエタノールで濡らしすぎると水没等の原因になるため、あくまで少量を心がけます。
イソプロパノールを含んだワイプを使用する場合、ワイプが濡れすぎていると感じたら、絞って水分を切ります。
手順3
エタノールをしみ込ませたクリーナー、布、ワイプでiPhoneの液晶画面・背面・側面を優しく拭いていきます。
この時、ライトニングコネクタやスピーカー開口部、イヤホンジャックなど、「穴」が開いている部分に水分が入らないように気を付けます。
また画面にヒビが入っている場合、ヒビを避けるようにします。
手順4
エタノールでiPhoneを拭き終わったら、乾いたやわらかい布でiPhoneに残った水分を優しくふき取っていきます。
目の細かいタオルを使用する場合、ライトニングコネクタ開口部に糸くずなどが入ると故障の原因となるため気を付ける必要があります。
以上でiPhoneの消毒は完了です。
特に気を付けたい点は
・エタノールをしみ込ませる布を濡らしすぎないこと・ワイプが濡れすぎているなら絞って使用すること。
・ライトニングコネクタやイヤホンジャック、画面の割れなどに水分が入らないように作業すること。
の2点です。これらが十分に行われないと、iPhoneが水没して故障してしまうリスクがあります。
Androidスマホの消毒方法も、上記で紹介したiPhoneの消毒方法と同様の手順で問題ありません。
注意点についてもiPhone同様ですが、Androidはイヤホンジャックが搭載されている機種が多いため、特に水分の混入に注意して作業を行います。
また、機種によってはエタノールやイソプロパノール以外の消毒液を使うと本体の印字等を消してしまう可能性があるため、必ず指定の消毒液を使用するようにします。
英ユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの微生物学者であるレーナ・シリック博士は、「せっけん水」を使用してスマートフォンの除菌を行う方法を紹介しています。
せっけんを使ったスマートフォンの消毒手順は以下の通りです。
手順1
マイクロファイバー布にせっけん水を染み込ませる
手順2
電源を切り、ケーブル類を抜いたスマートフォンを、せっけん水を染み込ませたマイクロファイバー布で優しく拭く
イヤホンジャックやスピーカー穴などに水分が入らないように気を付ける
手順3
乾いた布でスマートフォンに残った水分を十分に拭き取り、乾燥させる
以上の手順で、効果的に細菌やウイルスを除去することが可能です。
エタノールを用いた手順と同様に、ケーブルを差し込む穴やスピーカー部分に水分が入らないように十分注意する必要があります。
レーナ・シリック博士は、スマートフォンを消毒したとしても、手にウイルスや雑菌が付着している限りまたすぐにスマートフォンが汚れてしまうために、自身の手洗いを徹底することが一番大切であるとしました。
スマートフォンや、その周辺機器などを紫外線消毒できる製品が現在注目されています。
紫外線を照射できるケースにスマートフォンを入れると、ほんの数分で除菌が行えるという優れモノです。
実際の消毒・除菌効果がどれほどのものかは分かりませんが、エタノールでスマートフォンを拭くのに抵抗のある人は利用してみる価値があると言えるでしょう。
新型コロナウイルスの流行により、外出自粛を行ったり、手洗いうがいなどの感染症対策を行っている人が多くなっています。
しかし、身の回りのものの消毒や除菌は意外と行っていないという人もいらっしゃるのではないでしょうか。
iPhoneやAndroidなど、スマートフォンは普段から触れる機会が多いために、ウイルスや雑菌が付着しやすいと言われています。
手洗いうがいで身体を綺麗にすることはもちろん大切ですが、消毒を行っていないスマートフォンに触れてしまうとまた手にウイルスや雑菌が付着してしまうことになります。
手洗いうがいに加えて、スマートフォンを始めとした身の回りのものの消毒を行うことで、新型コロナウイルスの感染対策を十分なものにしたいですね。
一人ひとりが感染症対策の意識をしっかり持って、流行がいち早く終息することを願っております。
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