OPPOから発売となった普及機クラスのニューモデルが、今、ちょっと話題です。
その名も、OPPO「Reno A」。
日本国内での価格はおよそ3万円前後と、普及機クラスというか、エントリーモデルの少し高級なクラスといった、比較的購入しやすい手頃なプライスを下げている割に、中身の充実度は価格に不相応にしっかりしていると話題です。
今回は、このOPPO Reno Aをピックアップして、何処で購入したら一番割安なのか…を検証してみました。
そもそも「OPPO」(オッポ)というメーカーは、国内企業ではありません。
2003年に中国で設立された電気機器メーカーで、歩歩高(BBK=ブーブーガオ)グループに属しています。
BBKのAV部門を分社化・独立させて誕生した事から、創業当初はDVD・オーディオ機器なども製造していましたが、現在は、スマホ専業メーカーとなっています。
OPPOのスマホは、自撮りカメラを充実させる事で他社との差別化を図りながら、近年、急成長したスマホメーカーで、2012年に設立されたOPPO JAPANが日本国内の総輸入元・販売元となっています。
満を持して2018年2月から、日本国内でのOPPO製スマホの販売を開始、同時に、イメージキャラクターに指原莉乃さんを起用し、TVCMを含む大々的な広告活動を行っています。
OPPO Reno Aの基本スペックを、「Google Pixel 4」「Apple iPhone 11」と比較して見ました。
Reno A | Pixel 4 | iPhone 11 | |
---|---|---|---|
本体サイズ | 158.4×75.4×7.8mm | 147.1×68.8×8.2mm | 150.9×75.7×8.3mm |
重量 | 169.5g | 162g | 194g |
カラー | 2カラー | 3カラー | 6カラー |
SoC | Snap Dragon 710 | Snap Dragon 855 | A13 Bionic |
RAM | 6GB | 6GB | - |
ストレージ | 64GB・128GB | 64GB・128GB | 64GB・128GB・256GB |
バッテリー | 3600mAh | 2800mAh | - |
認証 | 指認証+顔認証 | 顔認証 | 顔認証 |
画面 | 6.4インチ | 5.7インチ | 6.1インチ |
有機EL | 〇 | 〇 | 〇 |
アウトカメラ | 1600+200万画素 | 1600+1220万画素 | 1200+1200万画素 |
インカメラ | 2500万画素 | 800万画素 | 1200万画素 |
ナイトモード | 〇 | 〇 | 〇 |
SIMスロット | デュアル(nano×2) | デュアル (nano+eSIM) | デュアル (nano+eSIM) |
NFC | Felica対応(おサイフケイタイ) | Felica対応(おサイフケイタイ) | Felica対応 (Apple Pay) |
ワイヤレス充電 | × | 〇 | 〇 |
防水防塵 | 〇 | 〇 | 〇 |
スマホの頭脳ともいうべきCPUは、Pixel 4が「スナドラ855」、Reno Aが「同 710」で、Antutuスコアで比較すると、A13 BionicとSnapdragon855で40万点超、Snapdragon 710では20万点前後で、決定的な差がありますので、処理能力の違いは明白です。
しかし、iPhone 11の価格は74,800円、Pixel 4は89,980円、片やReno Aは35,800円と、半分以下の価格と、Antutu40万点超の高性能は日々の使用にはあまり必要ない事などを勘案すれば、メイン端末としての購入も充分に「アリ」と言えます。
Pixel 4は指紋認証が廃止された事を残念がるユーザーが少なくなく、iPhone 11と共に、顔認証のみの認証方法が採用されていますが、Reno Aは、顔認証に加えて「指認証」機能も残しています。
ディスプレイ内蔵型の指紋認証は、暗い中での認証でも認証しずらいといった状況になりにくい上、全画面ディスプレイの実現にも大きく寄与しています。
やはり、指紋認証の方が認証しやすいという状況は思いのほか多いものですし、おサイフケイタイにも対応しているReno Aの場合には、スマホでの決済時にも決済しやすさを提供してくれるはずです。
実際に、iPhone 7やiPhone 8といったホームボタンで認証が可能なiPhoneでの電子決済は、明らかに、全画面となったiPhone X以降のモデルよりも決済しやすかった体験があります。
どちらの認証が優れているのか…という議論ではなく、いずれも搭載しているReno Aであれば、その時々の使いやすい認証方法を選べるという点で、他の2機種よりも優れていると言わざるを得ません。
画面サイズとしては、6.4インチのReno Aが一番大きく、iPhone 11 Pro MAXの6.5インチに迫る大きさです。
iPhone 11の半額のReno Aのディスプレイは、3倍近い価格のPixel 4と同じく「有機ELパネル」を奢られています。
有機ELパネルは、黒色を表現する際に「消灯」するため、黒がくっきりと鮮明に表現できるため、画像・動画表示の際に威力を発揮しますし、画面をダークモード表示にした場合、消灯する黒色が増えるためバッテリーの消耗を軽減する効果もあるため、高級機を中心に採用が進んでいますが、3万円台のモデルで有機ELを採用するのは珍しいと言えます。
ちなみに、7万円台のiPhone 11は、従来からの液晶パネルです。
また、画面上の「ノッチ」は、水滴型と言われる独自の形状で、画面表示を妨げる領域を最小サイズに留めており、ディスプレイが本体前面に占める割合は「91%」となっています。
Reno Aは3万円台で、デュアルレンズカメラを装備しており、通常のカメラの他に、「ポートレートモード」「ナイトモード」「エキスパートモード」など、多彩な撮影モードを備えています。
また、AI搭載のデュアルレンズは、ユーザーが特別な設定をしなくても、自動的に22のシーンを判別し、416通りものパターンから完璧な写真を撮影するようプログラミングされており、ユーザーはシャッターを押すだけで、最良の写真を撮影する事ができます。
さらに、ンカメラの画質を2,500万画素まで高める等、OPPOの特徴でもある自撮りカメラの充実という伝統もしっかり守られています。
2019年10月1日、ついに消費増税が実施され、同時に、政府による「キャッシュレス ポイント還元事業」が開始となり、まさに、スマホに「電子決済機能」が、これまで以上に強く求められる時期の発売に合わせ、Reno Aは、日本の市場の要求をきちんとキャッチし、中華スマホでありながら、日本仕様のFelicaに対応し、おサイフケータイ及びGoogle Payに対応しています。
Reno Aを持っていれば、電車やバスなどの公共交通や、一部タクシーにも乗車できますし、コンビニやスーパー・ドラッグストアなど、日常の買い物のシーンでも、スマホ1台で決済が可能になるのは非常に大きいと言えます。
(比較しているPixel・iPhone も同等機能を搭載しています)
おサイフケータイに対応したスマホと、そうでないスマホかの違いで、購入額の2%または5%の実質的な支出が異なるという切実な問題に絡む仕様の違いですので、ここは、日本に合わせた電子決済機能を搭載してきたOPPOの柔軟性を評価すべきでしょう。
3機種ともデュアルSIM仕様ですが、Pixel 4とiPhone 11がnanoSIM1枚とeSIMの構成なのに対して、nanoSIM×2で物理SIMを2枚装着できるReno Aは、日本では使い勝手が良いかもしれません。
eSIMは、申込み後に物理SIMが届くまでのインタバルがないため、利用までが早く簡単である事が特徴ですが、残念ながら、国内でeSIMを供給するのはIIJmioのみで、選択肢が他に無い事を勘案すると、まだ時期尚早と感じます。
その点、物理SIMを2枚利用できるReno Aであれば、好きな通信会社を選んで様々な使い分けが可能になります。
さらに、中華スマホでありながら、国内での使用に必須とされる「おサイフケータイ」にも対応している
日々使用する機能で落とされているのは「ワイヤレス充電」ぐらいで、他は、上位機種と遜色ない機能を備えています。
他の2機種にあって、Reno Aに無い機能としては「ワイヤレス充電」機能がありますが、日々の使用に決定的なデメリットをうむものではないので、特に、重視しなくても良い部分です。
Reno Aは、この他にも、大容量バッテリー・防水防塵機能など、日本での使用を考えた場合に、日々の使用で何ら不足のない性能・機能を備えた高コスパモデルと言えます。
手頃な価格も大きな魅力ですが、支払った対価に対して、充分に満足できる性能・機能を持ったReno Aは今年お勧めナンバー1のミドルクラススマホかもしれません。
OPPO Reno Aは多くの販売店や、格安通信会社で購入する事が可能です。
流通系では、「Amazon」を筆頭に、「OPPO公式楽天市場店」や、「ひかりTVショッピング」。
量販店では、エディオン・上新電機・ノジマ・ビッグカメラ・ヤマダ電機・ヨドバシカメラなど、大手量販で取扱いがあります。
価格は、いずれもメーカー希望小売価格35,800円(税込39,380円)となっています。
OCN | BIGLOBE | LINE | IIJ | mineo | 楽天 | NifMo | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
OPPO Reno A | 27000 | 29800 | 34800 | 35274 | 35800 | ||
OPPO A5 2020 | 14800 | 26800 | 24800 | 26800 | |||
ZENFONE 6 | 56900 | 69500 | 64800 | 67200 | 68889 | ||
Zenfone Max Pro | 24800 | 35760 | 35500 | 35280 | |||
Huawei P30 | 47800 | 77760 | 67880 | 59800 | 74400 | 73334 | |
P30 Lite | 12800 | 28800 | 32880 | 22800 | 32400 | 29984 | 31112 |
右にスクロールできます。
こちらは、主要なSIMフリースマホの、格安SIM各社での価格の比較表です。
最上段が「OPPO Reno A」ですが、価格にかなり差があります。
OPPOのメーカー希望小売価格は35,800円ですが、OCNモバイルONE(NTTコミュニケーションズ)やLINEモバイルでは、2万円台のプライスで購入する事ができます(各社とも税別表示)。
余談ですが、他の機種の価格も併記したのは、OCNモバイルONEのセット端末価格の安さを見て頂こうと思っての事です。
今回、取り上げている「OPPO Reno A」で、他社と8,000円程度の差がありますが、機種によっては数万円も違う事も珍しくありません。
OCNモバイルONEのセット端末は、NTTコミュニケーションズ傘下の「NTTレゾナント」が「Goo Sim Seller」として供給しています。
ここには非掲載ですが、iPhone XS/XS MAX/XR/X/8/SEなどの歴代iPhone(SIMフリー)も潤沢に在庫を持っているので、格安SIMへの乗換えと、新たな端末購入を検討しているのであれば、回線契約の方も検討してみる価値はありそうです。
OCNモバイルONEについては別記事で詳細に解説していますので、参考にしてみてください。
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