みなさん、こんばんは。ダイワンテレコム青砥店です。
今日は今月の修理に基づいてのお話です。
iPhone7は2016年発売の機種で、既に8年が経過しておりまして、最新のiOSが入らなくなってから2年となっております。しかしながら販売期間が長かったことや初の防水性能を謳ったことから、根強く使用され続けている機種でもあります。とはいえ、近年の機種に比べると基板が弱いため、故障しやすいことも事実です。
当店ではこれまでにも何度かバッテリー交換によって起動しなくなる現象に遭遇しまして、iPhone7以下の機種で設定内バッテリーのところに「サービス」表示がある場合のバッテリー交換ご希望のお客様には、必ずバックアップをとってからご来店をとお願いしております。そんな中、今月はiPhone7のバッテリー交換で起動はしたものの、ホームボタン不具合という現象が2件続いたので、書き残しておきます。
最初のお客様にもいつも通りバックアップをとってからご来店いただき、ヒアリングしたところ、パネルは壊れていないものの落下が何度かあるとのお話でした。通常の作業手順により起動をしたら、さあ大変。ホームボタンが押せない上に「このiPhoneでTouch IDをアクティベートできません」と出てきました。ホームボタンに打撃を与えていない状況ですが、配線がパネルを経由するため、本体を開く際にパネルを壊したかと思ったのですが、新品の別パネルにも反応しない状況でした。やむなく元に戻してご返却の流れになりました。
翌営業日にご来店いただいたお客様も同様に落下歴があるiPhone7でした。バックアップを確認してからのバッテリー交換作業で同様にホームボタンが利かなくなり、こちらはコネクタのはめ直しで押せるようにはなったのですが、Touch IDが復旧せずでした。
偶然にも続いたので、驚きは大きいものでした。心理的には全く動かなくなるよりはよいのですが、指紋認証が失われるという現象がパネルをこじ開けての作業後に発生する以上、責任を思わずにはいられなかったわけで、初心の頃の作業標準違いによる失敗が頭をよぎりもしました。iOSの方での進化かフォローの過程も影響するのか、詳しくは分かりませんが、何しろ修理店で普通に直らない部分ですから。進化形であるiPhone8やSE2では今のところ遭遇しないので、やはりiPhone7の基板の元からの弱さが原因と言えそうですが、経年劣化で今後SE3まででも起こるかもしれません。怖い怖いです。
私ども非正規店の売りは、データそのままに修理なのですが、古くてご使用状況が良くなかった場合はこのようなリスクありなのです。落下や充電しながらの長時間使用、充電したまま放置がバッテリー「サービス」表示を生み、基板も傷んでしまうことがあります。長く使うには適切使用が絶対条件です。バッテリーの劣化はどの端末にも起こることですが、交換修理で良くなるとは限らないのです。ご注意ご理解ください。
以上、ダイワンテレコム青砥店でした。
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