こんにちは。
iPhone(アイフォン)修理のダイワンテレコム大阪・梅田駅店です。
日本のスマートフォン市場においてシェアを二分する
「iPhone」
「Android」
これらのどちらが優れているか、どちらにどのようなメリットがあるか、という比較の話題はもはや語られつくしたありきたりなものです。
Googleなど検索エンジンで「iPhone Android」で調べようものなら、「違いを解説!」「比較!」「iPhone派!」などなど多種多様三者三様な記事がよりどりみどり。
これらの記事はおおむねの場合でそれぞれの機能や販売元などを紹介した記事でとてもためになる記事が多く揃っていますが、そこから「一歩」踏み込んだような記事はあまり見られません。
当記事では、「ゲームアプリ」「ソーシャルゲーム」をスマートフォンでプレイする上で、AndroidとiPhoneどちらが優れているか、ということに焦点を絞って、比較・解説を行っていきます。
モンスト・パズドラ・ロマサガ・ドラクエウォーク・ポケモンGOなどの人気ゲームをプレイされている方は必見です。
【目次】
Photo:ぱくたそ
さて、タイトルを早速否定してしまうようなメタ的視点になりますが、一般的にスマホゲームは「iPhoneでプレイするのがオススメ」とされています。
なぜiPhoneが優れているといわれるか、理由はいくつかあります。
一般的に、iPhoneはAndroidよりもゲームがスムーズに動くケースが多いとされています。
同程度のスペックのiPhoneとAndroidで同じゲームを起動すると、ゲームの動作やロードのスピードでiPhoneが勝ります。
これは極端な例かもしれませんが、筆者が以前プレイしていたゲームでは、「Samsung Galaxy S7」(2016年5月発売)と「iPhone 6s」(2015年9月発売)ではiPhone 6sのほうが10秒以上起動が早かった記憶があります。
何故AndroidとiPhoneでここまで動作のスムーズさに差が出るのか、スマートフォン向けゲームの開発に携わる人間に質問する機会がありました。
すると「ゲームの開発段階において、まずはiOSで動作することを第一としている」との回答が得られました。
一見すると「AndroidユーザーよりiPhoneユーザーのほうが多いから優先するよ」と読み取れてしまいますが、実はここにはソフトウェア上の事情が存在するのです。
iPhone、ひいてはiOSは「Apple」のみが「すべてのiPhone・iPadに向けて」開発を行っています。
一貫した環境にあるiOSは、iPhoneの種類・iPadの種類が違っても同じ「iOS」です。
例えば、2015年9月発売の「iPhone 6s」と2019年9月発売の「iPhone 11 Pro」では発売時期が4年も異なりますが、どちらも同じバージョンのiOSを搭載することができます。
また、ハードウェアの仕様もiPhoneの各機種で統一されています。
このように、環境によって仕様が異なるということの無い「iOS」ではソフトウェアのテスト環境をいくつも用意する必要なく、最適化を行いやすいです。
一方、Androidは搭載されるスマートフォンにより少しずつ仕様が異なります。
これはAndroidというOSが、様々なメーカーのスマートフォンに搭載されることを想定しており、さらにメーカー側によるOSのカスタマイズが許可されているためです。
Androidを搭載しているスマートフォンを開発しているメーカーは有名どころだけでも
「サムスン電子」「ソニー」「ファーウェイ」「シャープ」「富士通」などがあり、それぞれのスマホのハードウェアの構成や、それに搭載されるAndroidのシステムも少しずつ異なっています。
Photo:Google
この問題を解決するために、Androidはすべてのアプリを「VM」と呼ばれる仮想マシン上で実行しています。
メーカーによってハードウェア・ソフトウェアがバラバラであっても、VM上でアプリを実行することで共通した動作を実現しているわけです。
しかしながら、アプリ1つにつき1つのVMが割り当てられており、そのVM1つ辺りで使用できるメモリ容量は限られています。
言い換えると、Androidではアプリ1つ辺りが占有できるメモリ容量に限界があるのです。
さらに、画面の描画をVMの仮想ディスプレイで行っているために、描画の遅延も発生するようです。
ちなみに、スマホ音ゲー界隈でよく言われるAndroidの「10ms問題」ですが、VM上でアプリを実行しているため、VMからオーディオデバイスに命令が行くまでの時間がレイテンシ(遅延)として現れるために発生する問題です。
リズムにあわせて操作を行うゲームで音ズレが発生してしまうAndroidは「音ゲーに向かない」と言われ続けていました。
しかしながら、Android 8.0アップデートにより「AAudio」と呼ばれるAPIがサポートされるようになり、このAAudioが導入されているアプリではこのオーディオの遅延をかなり抑えられるようになったようです。
iPhoneはというと、AndroidのようなVMを介せずともアプリを直接実行できるために、動作が快適になりやすいです。メモリ割り当てにも制限がありません。
なぜVM上でアプリを実行する必要がないかというと、Androidとは違いハードウェア・ソフトウェアの仕様がすべてのiPhoneで統一されているためです。
・AndroidはVMという仮想マシン上でアプリを実行しているために、画面描画・音声の遅延が発生する。
また、ゲームアプリ1つ辺りが使用できるメモリにも制限がある。
・iPhoneはVMを介さず直接アプリを実行できるために、これらの制限が存在しないため、ゲームアプリがサクサク動く。
Photo:Galaxy S20
さて、ここまでだとAndroidでゲームをプレイするメリットが一切ないように感じられますが、そんなことはありません。
AndroidにはiPhoneにはないゲームプレイをする上でのメリットが存在しており、そのメリットは「動作が遅い」というデメリットを覆すほどのものです。
以下ではAndroidでゲームをプレイする利点を紹介します。
ここまでAndroidがゲームの実行を苦手とする理由について書いてきましたが、これらの弱点は現在では改善されつつあります。
「10ms問題」の項目ではVMのせいで音声の遅延が発生しているとしつつも、「AAudio」というAPIにより改善されていると紹介しました。
さらにAndroidがゲームの実行を苦手とする理由の大きなファクターである「VM」についても、かつて使われていた「Dalvik VM」は廃止され、代わりにAndroid 5.0より「Android Runtime(ART)」というものに変更されました。これにより、動作の高速化が実現しています。
ハードウェア面についても大きく進化しています。
ハイクラスのAndroidスマホに採用されることが多い、クアルコム製のSoC「Snapdragon」はAppleのSoCに比肩するほどの高スペックであり、ゲーム画面の描写に使用される「GPU」のパワーに優れます。
「Androidはゲームアプリに向かない」という認識は古くなりつつあると言っていいでしょう。
当然ですが、ゲームアプリをダウンロード・インストールすると、スマホの空きストレージ容量が減っていきます。
スマホのストレージ容量は有限であり、ストレージ容量を超えるデータ・アプリを保存することはできません。
iPhoneは一つの機種に複数のストレージ容量を内蔵したiPhoneが販売されています。
たとえば最新機種であるiPhone 11 Proには64GB / 256GB / 512GBと3つのモデルが用意されています。
容量が少ないモデルは容量の多いモデルよりも1万円以上安くなっており、一見非常にお買い得のように見受けられます。
しかしながら、iPhoneはすべてのモデルで「SDカード」を搭載することが不可能であり、あとからストレージ容量を増設することができないのです。
そのため、プレイしているゲームアプリのアップデートで容量が不足したり、複数のゲームアプリが容量を大きく圧迫するなどで、「データ容量の取捨選択」を迫られることになります。
一方のAndroidは、SDカードの搭載に対応している機種が多く存在しており、内臓ストレージが足りなくなったらSDカードを購入することでストレージ容量の増設が可能です。
ゲームアプリはアップデートを重ねるごとに使用するデータ容量がどんどん大きくなっていく傾向がよく見られます。
そんな状況でデータの圧迫に対して柔軟に対応できるAndroidは、ゲームアプリヘビーユーザーの強い味方と言えるでしょう。
Youtubeを見ながらLINEが可能!
Android7.0より使用できるようになった「マルチウィンドウ」機能はiPhoneにはない、Android特有の機能です。
マルチウィンドウ機能を利用すると、1つの画面を分割して、2つのアプリを同時に表示することができます。
この機能を利用すると、「ゲームアプリをプレイしながら動画を視聴する」などが可能となります。
クリアできないステージの攻略動画を見ながらゲームを攻略したり、面倒な「周回要素」を消化しながら動画を見て暇つぶし…ということをスマホ一台で行えるようになってしまいます。ゲームアプリのヘビーユーザーには嬉しい機能です。
また、この機能は動画を視聴しながらSNSやメールをするなど、ゲームアプリ以外でも活用できる機会が多くあります。
「スマホ一台」でマルチタスクを実現できるこの機能はAndroidの大きな強みであると言えます。
AndroidのアプリストアであるGoogle Playストアで有料アプリの購入・音楽や電子書籍などの購入などを行うと、「Google Play Points」が貯まります。
Google Play Pointsは100ポイントにつきGoogle Playクレジット100円分に交換したり、特定のゲームアプリへの課金に使用することができます。
還元率もそこそこ高く、不定期に行われるGoogle Playクレジットの10%還元キャンペーンなどと併用することで、15%以上の還元を受けることが可能です。
iOSのアプリストア、App Storeでのコンテンツ購入に使える「iTunesカード」も10%還元キャンペーンを行っていたりしますが、合計15%以上の還元はGoogle Playが使えるAndroidならではと言えます。
・AndroidはSDカードでストレージの増設ができるためデータの圧迫に苦しめられない。これによりアップデートで大きくなっていくゲームアプリのデータ容量にも対応しやすい。
・マルチウィンドウ機能がゲームアプリ・ソシャゲのヘビーユーザーにうってつけ。スマホ1台での「ながらプレイ」が実現するため、外出先などでの空いた時間を有効に活用できる。また、ゲームプレイ以外の面でも非常に利便性が高い
・コンテンツ購入時の還元率が高いため、お得にゲーム・書籍・映画などのコンテンツを購入できる。ゲームアプリ・ソシャゲの課金ユーザーもお得に課金が行える。
iPhoneは
「どのゲームアプリ・ソシャゲでも動作が安定していて、快適にプレイができる。困ったらiPhone。」
iPhoneは一般的に「使いやすい」スマホだと言われており、直感的な操作や分かりやすいUIなど、スマホ初心者からヘビーユーザーまで本当に使いやすいスマホとなっています。
ゲームアプリのプレイにおいてもそれは例外ではなく、「優等生」という印象を受けるスマホですね。
どのゲームアプリも快適に動作するため、とりあえずiPhoneを持っておけばどんなゲームも遊ぶ選択肢となります。
また、2019年以降にリリースされた新しいゲームアプリであっても、iPhone 7以降ならしっかり動作してくれるハイスペックさもiPhoneの売りとなっています。
2016年発売のPhone 7 / 2017年発売のiPhone 8であっても2020年最新ゲームが遊べるというパワフルさは使っていて安心感があります。(iPhone 7はやや怪しくなりつつありますが)
「困ったらiPhone」という言葉は2020年現在のゲームアプリ・ソシャゲ事情でも通用すると言えるでしょう。
一方のAndroidは
「iPhoneほど動作が快適なわけではないが、マルチディスプレイ機能・SDカード対応・ググプレの高還元率など、ヘビーユーザーに嬉しい仕様が多い。」
現行の最新Androidスマホである「Samsung Galaxy S10」や「Sony Xperia 5」などでは、iPhoneに対してスペックが比肩するどころか、上回るほどの性能を誇っています。
しかしながら、やはりアプリが動作する環境の違いからiPhoneほどゲームアプリが快適に動作するわけではない、というのが現状です。
とはいえ、カスタム性・新機能の積極的な取入れが強みであるAndroidでは、やはりゲームプレイをする上においてもその傾向が見られますね。
ゲームの起動時間やロード時間などが少々遅くなってでもマルチディスプレイ機能で「ながらプレイ」を使用したいというソシャゲユーザーは多いのではないでしょうか。
また、コンテンツ購入や課金周りのお得さなど、Google Playを使えるがゆえの恩恵も得られます。
iPhoneに出来ないことが出来る。総じてゲームアプリの「ヘビーユーザー向け」に仕上がっています。
上記で紹介したiPhone、Android双方のメリットを考えたうえで、好きな端末を選びましょう。
Photo:BGR
iPhoneは4月以降にiPhone 9(iPhone SE 2)の発売が期待されており、秋にはiPhone 12(仮)の発売も控えています。
また、2017年発売のiPhone 8は新品価格がかなり値下がりしている割には2020年においても現役を張れるスマホですので、値段・デザインなど幅広い選択肢があります。
これまでiPhoneを使ってきた人や、動作の安定感を求めたい人などは、iPhoneはベストバイと言えるでしょう。
Androidは2019年より中国・韓国メーカーの日本進出が多く見られ、「OPPO」や「Xiaomi」などが日本向けにハイエンド級のスマホを発売しています。
また、定番の「Sony Xperia」「SHARP AQUOS」「Samsung Galaxy」なども人気があります。
Androidは性能により価格帯が異なってくるためにコスパが良いというメリットもありますが、最新のゲームをプレイする上ではエントリークラスのスマホだとパワー不足気味であることに気を付けたいです。
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